ニッケイ新聞 2011年12月16日付け 当地には県人会が多々存在するが、実は移民と「郷土愛」ほど相反するものはない——と証言映画『闇の一日』(IMJ、奥原ジュン監督)を観て痛感した。生国を離れたからこそ移民であり、離れたからにはそれ相当の理由があったはず。出たほうが良いと判断せざるを得ない状況や、自分は出たくなかったが家族の ...
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東西南北
ニッケイ新聞 2011年12月16日付け 本格的な雨季到来で、南伯や南東伯に被害が出ている。南大河州都に近いサンジェロニモなど4市は14日夜、ビリヤードの玉大の雹が降り、2千軒以上で屋根破損などの被害。カシアス・ド・スルのブドウにも被害が出、G1サイトには氷のため高速道で立ち往生する車や、家の中になだれ込んだ氷をかき出す様子の ...
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ニッケイ新聞 2011年12月15日付け 「K—POPのグループがブラジルで公演するので—」と取材を依頼する電話があった。何故日本から電話してきているのかなと思ったら日本語の流暢な韓国人だった。来伯したコーディネーターも数度取材の確認をしてきた。その熱心さに加え、個人的な好奇心もあって公演に足を運んだ▼会場の周りに行列が出来て ...
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ニッケイ新聞 2011年12月15日付け リオ州マカエで12日開催の公聴会で、シェブロン社がフラーデ油田海底での原油流出はまだ続いている事を明らかにした。流出量は徐々に減っているが完全には止ってないとの情報は、海洋汚染などを気にする人々には衝撃の内容。国家原油庁(ANP)は同海域で有毒ガスの存在も確認しており、同社の責任追及は ...
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ニッケイ新聞 2011年12月15日付け 「リンゴは木になるまで6年かかる。それまでは金にならず、ピエダーデ時代のパトロンが良い人で助けてもらった。今でも思い出すと涙が出る」—と取材中言葉を詰まらせたサンジョアキンの細井健志さん。 62年にコチア青年として来伯し、7年間ピエダーデでジャガイモ栽培に従事した後、74年最初にサン ...
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ニッケイ新聞 2011年12月15日付け サンジョアキン文化体育協会は、現在約50家族(約300人)で86年に会館、93年に日本語学校のモデル校ができた。新年会や父の日、母の日のお祝い、近隣の日系団体と合同で運動会、ゲートボール大会などを行う。「ここの日本人の8、9割はリンゴ栽培に従事している。小規模ながらまとまりがあります」 ...
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ニッケイ新聞 2011年12月14日付け 最近、東洋街の食材店の品揃えがヒドイ。大震災後もしばらくは日本食材の在庫があったが、10月頃にはすっかり中国製、台湾製などに入れ替わってしまった。9月からは西日本産であれば輸入可能になったはずなのに、なぜか戻らない▼丸海、ブエノなど大手食材店をのぞいても、かつては日本製だった納豆が中国 ...
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ニッケイ新聞 2011年12月14日付け 貧しい子供達のクリスマスの夢が消えた—。エスピリトサント州カリアシカ市のカンポ・ヴェルデ地区で13日未明に起きた放火事件で燃えたのは、貧しい家庭の子供達を集めてクリスマスパーティーを開くのを楽しみにしている女性が買い集めた200個のおもちゃと飲み物を冷やすための新品の冷蔵庫。幼い頃にお ...
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ニッケイ新聞 2011年12月14日付け ブラジル関連の著作を3冊も出版している丸山康則さんは86歳と思えぬ元気ぶり。訪伯7回目となる今回も妻きよみさん(78、京都)と1カ月間滞伯し、取材で協力を受けた人への挨拶や、サンタカタリーナ州のサンジョアキンやラーモス移住地へ取材にかけ回る。出版記念会では約2時間立ち続けてスライドの写 ...
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ニッケイ新聞 2011年12月13日付け 旧制1高の藤村操が「悠悠たる哉天壌 稜々たる哉古今(略)大なる悲観は大なる楽観に一致するを」の「巌頭之感」を華厳の瀧の傍らの大きな木を削り墨書し投身自殺した事件は、坪内逍遥や黒岩涙香らの知識人が多彩な論議を繰り広げ、若い学生らも藤村の知的な苦悩に共鳴し、華厳の瀧は「自殺の名所」になり、 ...
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