新型コロナウイルスに関して今月中に、ブラジルの感染者、死者数が共に全世界で2位になることはほぼ間違いないと思われる。感染者に関してはすでに5月の時点で2位に躍り出ているが、死者の数でも現在は世界第4位。3位のイタリアとの差も3日夜の時点で1033人差。 ここ数日で約1000人ずつ差が縮まっているから、もしかしたら本号が出る頃 ...
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大耳小耳
本面下部に掲載した「教育勅語」は、サンパウロ州イタチーバ市で5月24日に亡くなった森西茂行(しげゆき)さん(享年、98)が、人生最後の日まで「これを広めたい」と希望していたもの。子息の森西カルロスさんの要望により、本紙購読料の残金と引き換えに特別に掲載した。「1890年10月31日に明治天皇が公表された事でありますが、その内容 ...
続きを読む »身近な人を失う怖さと悲しみ
1月下旬の手術予定日の直前、息子が急に「僕を置き去りにしないよね」と聞いてきた。「する訳ないでしょ」と笑い飛ばしたが、その態度から「何か起きたら」と案じているのが分かった。その時は病院側の連絡ミスで手術は延期された。 2度目の予定日はコロナ感染が騒がれだした3月で、今度は娘達も揃って、「コロナが流行っているのに手術なんて危な ...
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サンパウロ州では1日から、新型コロナウイルスの感染拡大抑制のための外出規制基準が変わった。規制緩和「第2段階」のサンパウロ市では制限付での商店再開が可能だが、検疫基準を作って提出し、市の許可を待たねばならない。だが、セントロのブラスや東部サンマテウスなどでは、許可が待てずに営業再開に踏み切った店も出ている。ブルーノ・コーヴァス ...
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1日夜、サンパウロ州が外出自粛緩和を徐々に開始するといった初日の帰路。街では、まるで自粛が終わったかのように、マスクを外して帰る姿がちらほら。東洋街のバールの中には、シャッターの奥でこっそり宴会をしている姿まで目撃された。これからがピークと言われているのに、安堵するには早すぎるのでは…。本紙読者の皆さんは外出時のマスク着用は無 ...
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1日午前、ボルソナロ大統領がSNSで拡散したビデオが物議を醸した。ビデオには「羊として100年生きるよりも、ライオンとして1日を生きたほうが良い」という言葉が収められていたのだが、その言葉の主が「ファシズムの生みの親」とされるイタリアの独裁者ムッソリーニだったからだ。大統領はこの4日前にも、ネオナチの象徴的儀式とされる牛乳の一 ...
続きを読む »特別寄稿=聖市/羽田=コロナ禍でどう変わる?=空港や機中での過ごし方=金剛仙太郎=(下)
5月19日フランクフルト発 全日空羽田行き 機内に入ると広々とした空間にまばらに乗客が既に座っていた。聞くと、エコノミークラスの乗客は26人、ビジネスクラスは数名だという。素人が見ても赤字は必至だが、こんな状態でも運行しているだけでも感謝したくなる。 ここでもアルコールによる消毒の儀式を終えて出発に備えた。ルフトハンザ航空同 ...
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記者が居候するサンパウロ市ミランドーポリス区にある親戚宅アパートでは、3月から毎晩ボルソナロに抗議するためにパネラッソ(鍋たたき)をする住人がいる。最初は注意する人もいなかったが、さすがに毎晩だと煩く感じる人も出てきて、最近では鍋たたきに「シーッ」と注意する人が出てきた。注意された直後はしばらく静かにするが、間をおいてまた叩き ...
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ボルソナロ大統領は5月31日、トランプ米大統領が発した「アンチ・ファシストはテロリスト」というツイートを、サンパウロ市での反ファシスト・デモの直前に拡散した。トランプ氏の発言は、同国の白人警官が黒人男性の首を膝で圧迫し続けて死亡させた事件を受け、全国規模でデモを連日扇動している左派反ファシズム運動組織「Antifa(アンティフ ...
続きを読む »特別寄稿=サンパウロ市/羽田=コロナ禍でどう変わる?=空港や機中での過ごし方=金剛仙太郎=(上)
金剛仙太郎さん(埼玉県出身、43歳)は10年前、ブラジル日本交流協会生として本紙で記者を務めた後、当地の企業で働いて永住権をえて、外国人女性と結婚して住み着いた。しかし諸所の事情からコロナ禍を機に、日本への永住帰国を決意した。まずは地盤が固まるまで、妻子をサンパウロに置き、単身で5月18日に帰国した。クアレンテナ(検疫)の真っ ...
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