ニッケイ新聞 2009年7月30日付け あの宇野宗佑元首相と伊藤忠会長や中曽根康弘氏のブレーンとして活躍した瀬島龍三氏(陸軍中佐)もシベリヤに抑留され飢餓と凍土に辛酸を味わった苦労人である。もうご両人とも黄泉へ旅立たれたけれども、日本にとってソ連の兵士・軍属らの抑留は忘れようとしても忘れられない無謀な惨事であり、事の真相も不明 ...
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コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2009年7月30日付け 移民の方に取材中、家の電話が鳴り、ポルトガル語での会話が始まることがある。 日本であれば、間違いなく驚かれる。年配の日本人が外国語を話すこと自体、珍しいからだ。 外国だから当たり前だろうーとの声が聞こえてきそうだ。オーリャ子の個人的な感覚か、移住してからの年月、その長さを実感する瞬間 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月29日付け 実に七割―スザノであった全伯相撲大会の、土俵に上がる非日系人選手の割合だ。髷こそ結わないが、まわしを巻く姿は威風堂々としていて、大会の主役だ。 初めこそ違和感があったが、次第に目が慣れてくるのが不思議。非日系同士の取り組みなどは日常茶飯事で、一世が眉をひそめる入れ墨をした選手もちらほら ...
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ニッケイ新聞 2009年7月29日付け 全伯相撲が行われたスザノ市。原田稔・同地文協会長によれば、常設の土俵を作る計画があり、現在、連盟と共に話を進めているとか。女子軽量級で七回目の優勝を果たした渡辺ルシアーナ選手の活躍も後押ししているようだ。日系人が多く、相撲が盛んなスザノ。益々、競技人口が増えそうだ。 ◎ サン ...
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ニッケイ新聞 2009年7月29日付け 昨日本欄でも報じたフェリッペ・マッサの状態について、二十八日には左眼がやっと明き、三カ国語での質問にもきちんと答えたという。「重体である事は変わりないが、順調に回復すれば、一〇日位で介助もなく歩いて退院できると思う」と担当医。一方、二十六日の対パルメイラス戦で負傷して途中退場のコリンチア ...
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ニッケイ新聞 2009年7月29日付け 「日本は盆踊りが一回だけだからねえ」―。そんなあたり前のことを言われ首を傾げたが、話を聞いて膝を打った。戦前移住地が多く、移民魂色濃いノロエステ各地では、一年の半分以上に渡り、盆踊りのお囃子が聞こえるというのである▼五月のプロミッソンを皮切りに、フォルモーザ、平野植民地、グアララペス、バ ...
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ニッケイ新聞 2009年7月28日付け 第七回YOSAKOIソーラン・フェスティバルの舞台裏。動きのチェックを行う各チーム。そこは熱気が違う。 各チームで話しを聞くと、良く聞かれるのは嶌原まさ子講師の名前。 嶌原講師は、ブラジル各地で二年間YOSAKOIソーランを指導してきたJICAシニアボランティア。特別に任期を延ばし、 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月28日付け 「一番の課題は収入の安定」―。身体障害者施設『希望の家』の保護者が支払う入居費は、運営費の三分の一にしかならず、三割が寄付、残りをイベントなどの収益でまかなっている。しかし、金融危機の影響で一般寄付が減少気味。それに加え、入居者九十人の平均年齢は五十歳と高齢化も顕著となっており、介護士を ...
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ニッケイ新聞 2009年7月28日付け 二十六、二十七日と伯字紙が連日報じているのが、F1レーサーのフェリッペ・マッサの負傷事件。ハンガリー・グランプリでの練習走行中の二十五日、前を走っていたルーベンス・バリチェロの車から外れたバネが、地面ではねた後、左側頭部を直撃した。裂傷と共に骨折も起こしたマッサは、カーブを突っ切り、タイ ...
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ニッケイ新聞 2009年7月28日付け その昔―「バカヤロウ解散」というのがあった。首相の吉田茂に社会党右派の論客・西村栄一が国際情勢について質問しているときに吉田茂が「バカヤロウ」と呟いたのがマイクに入り大騒ぎになって解散したものであり、このときの騒動は今も政界の語り草になっている。選挙結果は自由党が大敗し、吉田退陣に繋がる ...
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