ニッケイ新聞 2009年3月18日付け 国外就労者情報支援センター主催のデカセギ・フォーラムで、興味深い討論が行われた。二世エリートを代表する元サンパウロ州高裁判事の渡部和夫氏は「デカセギ子弟が日本で教育機会を失った結果、親同様に工場労働しかできない最下層となる可能性が高い。つまり新しい部落民となり、差別され続ける構造が日本社 ...
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コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2009年3月18日付け 浜松で行なわれた在日ブラジル人の実態調査(本日付け七ページ)。六割が失業か、という結果は衝撃的だ。 回答者は約二万人といわれる在住人口の一割、二千人以上。家族を加えれば、かなり多くの声が反映されているだろう。それはまた、彼らが置かれた現状の厳しさを表わしているとも言える。 地元のブラ ...
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ニッケイ新聞 2009年3月18日付け 定期総会で単一シャッパが承認され、いよいよ明日の臨時理事会で福祉センター完成を控える援協の舵取り役が決まる。定款では、役付き理事の選出は「無記名投票による互選」とあるが、今まで二十五回の選挙で「一度しか無記名投票だったためしがない」(事務局)といい、今回もシャッパ形式となる可能性が高い。 ...
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ニッケイ新聞 2009年3月17日付け 週末のルーラ大統領の訪米は用件が二件のみ。米大統領との会談に実があろうがなかろうが、世界最強の権力者と軽口を叩いて親密度をアピールしたことで、十分に話題を振りまいた。ところが、本当に会っておくべき人とは会っておらず、政治的人気取りの演出劇中心で、実質的な経費無駄遣いとの厳しい声もあるよう ...
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ニッケイ新聞 2009年3月17日付け どうも近頃の日本はおかしい。物事の良し悪しを判断する原則のようなものが崩れているとしか思えない。人殺しや物を盗んでいけないのは社会の鉄則なのに誤れる同情論や情状酌量の見方ばかりがはびこっている。長崎や鹿児島・福岡の高校では、授業料未払いの生徒に対し、学校が卒業証書を授与せず、一旦は渡した ...
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ニッケイ新聞 2009年3月17日付け 日本に連絡をしようとも困難だった一昔前、幼い子供を抱えて外出するのもままならず、日本に手紙一つを出すのも苦労したという花嫁移民や、日本に手紙なんか送ったこともないと開き直っている老人もいて、それはそれで胸を打たれる。 現在、日本に家族がデカセギに行っているという人の中には、毎日のように ...
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ニッケイ新聞 2009年3月17日付け 任期を終えて今月末に帰国するCIATEの佐倉輝彦専務理事。来伯前も、厚生労働省の外郭団体「ニッケイズ」で七年間、南米からの労働者の相談窓口に立つなどデカセギらを支えてきた経験を持つ。帰国後も地元千葉市で国際交流協会の外国人就労者向けの相談コーナーなどで「ボランティア活動したい」と抱負。 ...
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ニッケイ新聞 2009年3月14日付け 各派が公表した文協評議員支持立候補者リストや公約だが、それぞれ特徴があり面白い。一世中心の『文協再生グループ』は完全に日ポ両語と具体的な公約付き。『体制支持グループ』は、説明部分は両語だが、立候補者の略歴はポ語のみ。いつも一世軽視を指摘されるが、やはり配慮にかける部分も。『チェンジ文協』 ...
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ニッケイ新聞 2009年3月14日付け パラー州の四つの自治体にまたがる住民約一五〇〇人の先住民保護区で十一日、非先住民家族五人を皆殺しという事件。大人三人は頭を撃たれ、子供二人は背中に刀傷があったという。五人の遺体はカスタニャルの法医学研究所に運ばれたが、現場付近は高価な樹木が多く、先住民と製材業者、農民との間の争いが絶えな ...
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ニッケイ新聞 2009年3月14日付け コロニアはまた貴重な人に先立たれてしまった。戦後移住者の多くはあまり知らないと思うけれども、パラナ州カルロポリス市で1人の百姓として見事な生涯を送った伊藤直さんである。晩年は温和な優しい好々爺で村夫士風に飄々としていたが、若い頃は、南米銀行の支店長や戦後の混乱期には認識派のパウリスタ新聞 ...
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