ニッケイ新聞 2009年2月24日付け 日本では何はなくとも神社に出向き、祈りを捧げていたのだが、サンパウロへ来てからというもの、色々な歴史ある教会へ行ってはみるものの、どうもしっくりこない。 あの鳥居を抜けて踏みしめる敷石の感触。手水舎の水の音。鎮守の杜が織りなすひんやりとした空気…。日本人の信仰は自然の要素に富む。 我 ...
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大耳小耳
ニッケイ新聞 2009年2月24日付け 両親の派遣切り、言葉のハンディ越え、卒業式の生徒総代に――。愛知県東浦高校の三年生、猪苗代シンチアさん(18、三世)が百五十人の生徒を代表して同校初の日系ブラジル人総代として卒業証書を受ける。中日新聞が報じた。十三歳で訪日したときはほとんど言葉が分からなかったが、努力の結果、成績では三十 ...
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ニッケイ新聞 2009年2月24日付け ギネス公認の世界最大のカーニバル集団、ペルナンブコ州レシフェのガロ・ダ・マドルガーダのパレード(二十一日)には、一五〇万人(一説では一八〇万)が参加。昨年亡くなった創始者エネアス・フレイレ氏への顕彰も兼ねたパレードは「世界金融危機」がテーマで、道徳的腐敗や政治危機も「出て行け!」との掛け ...
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ニッケイ新聞 2009年2月21日付け 十八日はイパネマで一四人、十九日はラッパで三四人と、武装集団による未明の宿泊客総なめの強盗事件が続いたリオ。被害に遭った外国人旅行者は「海岸や路上での強盗は覚悟していたが、宿泊施設で襲われるとは」と嘆いていたが、二十日未明のセントロでの強盗など、外国人旅行者を狙う事件は三日で五件。W杯や ...
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ニッケイ新聞 2009年2月21日付け その昔―国会はかなり荒れ?「大トラ大臣」なる事件?が起こり、野党はいきり立ち酔っ払い閣僚への批判が高まりもしたが、庶民らは大いに喜んだそうだ。山形の豪農に生まれ東京帝大を卒業して戦後の総選挙に立候補し初当選、昭和23年にワンマン宰相・吉田茂に抜擢され大蔵大臣に就任。と、ここまではいいのだ ...
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ニッケイ新聞 2009年2月21日付け デカセギ子弟の教育研究をしている結城恵群馬大学准教授の来伯講演で、衝撃的な話があった。デカセギに関する局地的な報道により、あるブラジル人学校が閉校に追いやられたという。 一つのメディアが取り上げると他が寄って集って群がり、結果的に「ここは危ない」というレッテルが貼られてしまう。すると保 ...
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ニッケイ新聞 2009年2月21日付け クルゼイロ・ド・スル紙十二日付けによれば、今年後半にスペイン移民史料室がサンパウロ州ソロカバ市に開館する。事業主体カーザ・デ・エスパーミャのセルジオ・アラーニャ会長いわく、同市には十二万人の子孫がいる。同本部の一室があてられ、移民個人の所蔵物だけでなく、口述ビデオなども公開するため協力を ...
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ニッケイ新聞 2009年2月20日付け 十四日本欄既報のサンパウロ州ペナッポリスのカタドーラ(女性のゴミ回収者)の話は、インターネットや新聞で全国に流れ、四万レアルの現金を返却されながら、お礼には二〇〇レアルしか渡さなかったスーパー店主のもとには、様々な批判や脅し。耐えかねてか本心か、新しい職か基礎食料品セットの提供を申し出た ...
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ニッケイ新聞 2009年2月20日付け かつて祖国が焦土と化した時、ブラジルの同胞はララ物資を送り、少しでも日本国民が救われるようにと願った。昨年四月の東京百周年式典で、天皇陛下は「先の大戦によって大きな痛手を受けた日本に対し、戦後サンパウロ市の日本人有志が『日本戦災同胞救援会』を結成し、三年間にわたって救援物資を送られてきた ...
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ニッケイ新聞 2009年2月20日付け 「国際交流」という言葉をよく聞くが、学生同志が運営、連携して事業にあたる例は少ない。 その代表的な団体が世界百カ国、八百の大学に委員会を持つ世界最大の学生特定非営利活動法人「アイセック」(http://aiesec.jp/index.html)だ。 日本からは、年間二百五十人ほどが海 ...
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