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東西南北

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 連邦検察庁は12日、軍政時代の女性警官だったベアトリス・マルチンス氏(通称ネルーザ)ほか2人を、3人の政治犯の死に関与したと見て告発した。軍政時代の圧制で女性が告発されたのは初めてだ。ネルーザ氏は、1973年3月15日にサンパウロ市で起きた、政治活動集団、全国自由戦線(ALN)のメンバー3人の殺害に関与したことが疑われている。 ...

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 8月31日のジウマ大統領の罷免に続き、エドゥアルド・クーニャ前下院議長も下議を罷免された。ここ数年、ブラジルの政界を象徴する対立関係にあった2人が、まるで「喧嘩両成敗」とでも言わんばかりに二人とも罷免となった。それにしても、大統領の罷免自体が世界的に見てそれほど多いことではないのに、同じ年に下院議長も罷免されたなどという例は、 ...

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 ジウマ前大統領罷免後にはじまったテメル大統領への抗議運動は引き続き行われているが、11日にサンパウロ市のパウリスタ大通りで行われたデモ参加者は、主催者側の発表で5万人と1週間前の半分ほどの人数となり、勢力を弱めている。ブラジルでは抗議運動は国民の権利として受け入れられているが、もう3週間もすれば今度は全国の市長・市議選だ。国政 ...

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 最高裁のテオリ・ザヴァスキ判事は、今日付頭本頁で報じた、ルーラ元大統領の訴訟を退けただけでなく、8日にはジウマ前大統領の訴訟も退けた。その訴状は「大統領罷免を無効とする」というものだが、「議会の決定を無効にするに足りるだけの理由がない」として退けられた。街ではいまだにテメル大統領への抗議デモが続いている中、ジウマ氏は「新しい大 ...

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 祝日前夜の6日、アマゾナス州マナウスでサッカーW杯南米予選が行われ、セレソンが、ネイマールの決勝ゴールなどで、2―1でコロンビアを下した。これで1日の対エクアドル戦に続き、チッチ新監督を迎えてから2戦2勝となった。これにより、8月まではW杯進出圏外の6位だった順位も、首位ウルグアイに勝ち点差1に迫る2位に一気に浮上した。さらに ...

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 サンパウロ市北部にある、名門サッカー・チームのポルトゲーザの本拠地、カニンデー・スタジアムが11月7日に入札にかけられる予定だ。これは元選手のチアゴ・デ・モラエス・バルセロスがポルトゲーザを相手取って起こした裁判で500万レアルの支払いが命じられたのに半額しか払われないため、再訴訟を起こしたもので、ポルトゲーザ側はなんとか入札 ...

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 ジウマ前大統領罷免後も、反テメル・デモが引き続いて行われる今日この頃。その理由として考えられるのは、ジウマ氏の政治家生命が絶たれない判断が弾劾裁判の最後で行われたことや、周辺の左翼国家が騒いでいることなどが影響しているか。フランシスコ法王もテメル政権を心配しているが、同法王もアルゼンチンでは共産主義支持者だったことで知られてい ...

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 8月31日のジウマ前大統領の罷免後も、なかなかブラジルは収まらない。ジウマ氏は最高裁に罷免無効を訴える訴訟を起こし、逆にテメル大統領の民主運動党(PMDB)と民主社会党(PSDB)は、罷免後もジウマ大統領の政治生命維持を認めたことに対する訴訟を起こした。レヴァンドウスキー長官がジウマ氏の政治生命に関する投票を行うのを許したこと ...

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 8月31日のジウマ前大統領の罷免をめぐっての反応は対極に分かれている。米国やアルゼンチンなどは、「審理の結果を尊重する」としたのに対し、キューバ、ベネズエラ、エクアドル、ボリビアなどはジウマ氏が唱え続けている「ゴウピ」という言葉に追随し、「大使館を引き払うのも辞さない」などのコメントを出している国もある。見事なまでに、右か左か ...

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 今回のジウマ大統領の弾劾裁判で目立っていたのは、92年に実際に大統領罷免を受けたフェルナンド・コーロル上議の存在だ。8月30日は自身とジウマ氏の罷免に追い込まれるに至った経緯の違いを冷静に分析し、今回の罷免の過程を尊重する発言を行った同氏は、翌31日に「ジウマ氏が罷免になった場合、政治生命を残すか否かの投票を行うか」との議論に ...

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