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「でも、ブラジルは良い国!」

「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第7回>=助け合わない新移民コミュニティ

オスマントルコ時代にサンパウロに移民したシリア人に関する本

――かつて、日本移民やアラブ移民、その他世界各国からの移民は、同じ出身国の人々同士で助け合い、コミュニティーを作り、生き残ってきました。今日の難民もまた、同じ出身国の人々でコミュニティーを作り、一緒に生き残ることができないのでしょうか? 【アブドゥル】時代ごとに生き残るための方法があります。現在はかつての移民が到着した時代の状況 ...

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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第6回>=イスラム恐怖症や外国人嫌悪

アブドゥルさん

――アブドゥルさんは、難民としての偏見に加えて、イスラム教徒であることに対する偏見を持たれたことはありませんか? 【アブドゥル】宗教に対する偏見は、文化、習慣、思想、民族性に対する偏見を含みます。私は冗談でテロリストや自爆テロと呼ばれてきました。彼らは親しい友人であり、特に問題と感じたことはありません。  しかし、この冗談で相手 ...

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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第5回>=「難民」との呼び名自体に難点

2019年の難民サッカーワールドカップ・サンパウロ大会の表彰式

――そもそも、難民という呼称が偏見につながりやすいと考えられますか? 【ジャン】はい、難民はその名称に苦しめられます。ほとんどの難民は難民と呼ばれることが好きではありません。悪口を言われているようです。それを飲み込みたくないし、そのジャケットを着たくありません。  まるで貧者と呼ばれているかのようです。汚い名前。貧しい人と呼ばれ ...

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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第4回>

2019年6月にサンパウロ市議会でNGOアフリカ・ド・コラソンによって主催された新移民法などに関する講演『カフェ・コンテンポラネア』

パンデミックでもっと困難に ――「難民」と「移民・移住者」の違いをどのように認識していますか? 【ジャン】私たちは皆、新しい移民法の移民です。以前はブラジルにいる外国人は誰もが外国人と呼ばれていました。移民、難民はともに外国人と呼ばれていました。新しい法律では、外国人という言葉が削除され、移民という言葉が置かれました。移民とは、 ...

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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第3回>

アブドゥルさん

シリア内戦を逃れて渡伯 ――パンデミックになってから、ジャンさんやアブドゥルさんが所属しているNGOアフリカ・ド・コラソン(現PDMIG)では、セスタ・バジカ(基礎食料セット)や衛生キットを配布する活動に積極的に取り組んでこられていますね? 【ジャン】NGOが力を入れてきた難民ワールドカップや講演活動など、今年は人の集まるイベン ...

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【特別企画】「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第2回>

カルロスさん

難民全員がコロナ禍で大打撃 ――カルロスさんがベネスエラからブラジルに来て、難民申請するまでのことを教えてください。 【カルロス】ベネズエラのカラカス出身です。2016年にバスでベネズエラ国境を通過してマナウス(アマゾナス州)へ。そこからフォルタレーザ(セアラー州)に移り、政治的迫害を理由に難民申請を行いました。フォルタレーザで ...

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【特別企画】「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第1回>

オンライン座談会の様子

 コロナウイルスによる外出自粛の影響で、日常生活に最も弊害の出た社会集団の一つが、近年ブラジルに移住して来た世界各国からの難民と移民だ。今回は特別企画として、サンパウロの難民と移民にフォーカスを当て、パンデミックの間に引き起こされた彼らの生活問題や、難民にまつわる様々な状況についてオンライン座談会を開催した。  ホストは2018 ...

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