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〝評価ゼロ〟の土地で=生き抜いてきた長州人=―南マ州バルゼア・アレグレ移住地

〝評価ゼロ〟の土地で=生き抜いてきた長州人=―南マ州バルゼア・アレグレ移住地(終)=素朴な歌詞「バルゼア音頭」―踊りの振りは前進のみ

7月15日(火)  「俺が住所をバルゼアと決めて、こえた茨の拓くみち、そうよあなたのでっかい夢が、花を咲かせて実らせた…」。  バルゼア・アレグレ産業組合は百万レアル以上を投じて、昨年より移住地内に洗卵選別工場を建設してきた。竣工式が六月二十六日、同工場で開かれ、約四百人が祝福に駆けつけた。  バルゼア音頭(ブラジル農業移民者の ...

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〝評価ゼロ〟の土地で=生き抜いてきた長州人=―南マ州バルゼア・アレグレ移民(3)=初期、3年レ連続の旱魃=重かった円建て債務

7月12日(土)  バルゼア・アレグレ移住地は約三万六千三百六十三ヘクタール。旧海外移住振興会社(JAMIC)が五八年に、邦人自営農受入地として購入、造成した。  小沢太郎山口県知事(当時)が造成中に視察して県民の移住先に適していると判断。移住者には長期貸し付け金を融資した。  特典があったためか、山口県出身者は七八年十月の時点 ...

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〝評価ゼロ〝の土地で=生き抜いて来た長州人―南マ州バルゼア・アレグレー=水害絶えなかった粟野村=いま過疎、昔の資料なく

7月11日(金)  粟野村は現在、豊北町に合併されている。山口県の西北の隅に位置、油谷湾に臨む。フグ、タイ、トビウオなど海の幸に恵まれた小さな漁村だ。  豊北町の人口は一万三千百二十四人(二〇〇〇年)。バルゼアへの移住が始まる四年前(一九五五年)には、二万八千百四十八人だった。過疎化が年々、進んでいる。  町役場にはもう、五〇年 ...

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〝評価ゼロ〝の土地で=生き抜いて来た長州人―南マ州バルゼア・アレグレ移住地―(1)渡伯前、粟野八幡宮から=分けてもらった御神体

7月9日(水)  評価ゼロの土地――。南マット・グロッソ州の州都カンポ・グランデ市から西へ約五十キロのテレーノス市。JAMIC(現・国際協力事業団)の直轄地としてバルゼア・アレグレ移住地が造成され、第一陣九世帯五十四人が一九五九年五月十五日、ペドロ・セレスチーノ駅に降り立った。テレーノスとは、インディオの言葉で米の生産を意味。移 ...

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