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俳優・竹本孝之の連載エッセイ

俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第9回-日系子女の声求めて来伯

俳優・竹本孝之

2003年7月15日(火)  『NHK中学生日記』矢場先生役の竹本孝之です。今私は、ブラジル・サンパウロ行きの飛行機の中でこの文章を書いております。近くなったとはいえ二十四時間。私の住む日本から見れば、地球の真反対にあたるブラジルの地に私は漸く行く事が出来ます。 私はこの紙面でコラムを書くようになってから、益々日系ブラジル人の方 ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第8回-教師に責任押しつける親

2003年5月29日(木)  私が、この中学生日記という番組に参加させて貰って、早いものでもう二年半が経とうとしている。最近ではこの役柄の所為か、各所で講演の依頼が来るようになってしまった。講演など私の柄では無いが、拙い話でも何かの役に立てればと、各地を回っているのだが…私と同世代、つまり中学生になる子供を持つ親に対してならば、 ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第7回-化粧に熱心な女子生徒

2002年6月28日(金)  四季がある国日本。是からの季節、日本では北海道を除くほぼ全ての地域で梅雨に入る。六月半ばから七月半ば迄のこの一ヵ月で、年間総雨量の三分の一から半分もの雨が降る地域もあると言えば、かなりジメジメした日々が続く事を理解して頂けるだろう。この梅雨が明けると、夏休みが子供達を待っている。寒冷地方を除く大部分 ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第6回-学力低下の中で週5日制

2002年4月19日(金)  今年の桜は、例年より一週間から十日開花が早かったそうだ。四月上旬の今、新緑の葉が光に眩しい。四月が新学期となる日本では、真新しい制服に身を包んだ新入生達の姿が見受けられる。未だ何処となくぎこちないその姿に、青さを感じてしまうのは私だけではない筈だ。 今年度から日本の公立学校は、完全週五日制になる。こ ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第5回-何となく全員高校進学

2002年3月21日(木)  今日本の中学生、特に最終学年を迎えた三年生は、大きな岐路に立たされている。日本の学年制度は、小学校が六年間、中学校が三年間である。日本の義務教育はこの九年間で、その先は自由に選択出来るようになっている。今では私立の学校も増え、エスカレーター式に中学校から高校へ進学出来るケースが増えてはいるものの、ま ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第4回-激変する生徒の環境

2002年2月21日(木)  私がこの中学生日記と言う番組に参加してから、間もなく一年が経とうとしている。振り返って見ても、ただ驚きの連続だったとしか言いようがない。何が驚きかと言うと、子供達の考え方は勿論の事、友達・クラスメートとの付き合いで、それぞれ自分のキャラクターを変える器用さ、又は変えなくてはならない人間関係の複雑さ。 ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第3回-携帯電話-校内には持ち込み禁止

2001年10月25日(木)  今、日本の中学生の中で、驚異的なスピードで広がりつつあるツールが『携帯電話』である。全世界的には一三%に留まる携帯電話の普及率が、日本では五〇%を超える。実際、中学生日記に出演している約三百人の生徒達の内、八〇%近くが携帯電話を所有している。だが、この携帯電話が今、様々な問題を抱えている。 学校教 ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第2回-「今楽しければ」の風潮

2001年10月4日(木)  この夏、私は中学生日記の「心の旅」というシリーズで、初めて中国を訪れた。向かった先は、広東省広州。中国の南玄関とも呼ばれる都市である。そこの広東電子台(テレビ局)では、我中学生日記と似たような番組を制作しているらしい。中国の中学生達が今抱える問題や流行等、リアルな視線で作り上げるスタイル。出演者も皆 ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第1回-「桜の国の子供達」

2001年8月29日(土)  NHKの長寿番組「中学生日記」に教師役で主演している俳優・竹本孝之さんが、本紙にエッセイを連載してくれることになった。「在日日系人の子供たちが、日本でどんな中学生生活を送っているか、また日本の姿を少しでも伝えることができれば」と、エッセイ執筆の動機を語っている。竹本さんは福岡生れの長崎市育ち、三十五 ...

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