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移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ

移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(5)=スコールの中、先亡者慰霊法要=竹中さん〃姉〃81歳と50年ぶり再会

10月7日(木)  汎アマゾニア日伯協会を一時間余りで辞し、一路、先亡者法要が行われるアマゾニア日伯援護協会(大楯俊治会長)の厚生ホームへ向かい始めると、本格的な驟雨(スコール)になった。先駆者らの涙雨か――と、天を仰ぐ。  夕暮れ時、腹の奥に響くような雷が鳴り響く。厚生ホーム内の屋根付きゲートボール場付近に作られた特設会場に、 ...

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移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(4)=教育熱心、アマゾンの日本人=子弟の80~90%が大学出

10月6日(水)  十七日午前二時四十五分、部屋にモーニングコールが鳴り響く。荷物をまとめて三時にチェックアウト。予定通り、四時にバスはホテルを出発した。ほとんど対向車のない、さびしい夜道を二台のバスがひた走る。  ブラジルの旅行社主催のツアーに色々参加した経験があるベロ・オリゾンテ在住の赤木文雄さんは、「ブラジル人のツアーだと ...

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移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(3)=車椅子で現地参加も=マザゴン植民地第3陣立野テルさん80歳

10月5日(火)  「おおーっ」と、バスの中から歓声があがる。初めて見えたアマゾン川だ。対岸にはうっすらマラジョー島も見える。  午後三時、今年で二百四十年を迎える要塞フォルタレーザ・サンジョゼ・デ・マカパーに到着。フランス軍に対抗するためにポルトガル政府が建設を開始したのが一七六四年。十八年かかって亀のような五角形の姿になった ...

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移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(2)=営農に全く不向きだった=マタピー植民地入植者ほとんど他州へ

10月2日(土)  「雪が一メートル、四ヵ月間も積もっている北海道より、こちらの暑さのほうが慣れますよ」。  赤道直下の日本人会、アマパー日伯協会の鈴木敬三会長(71、北海道)の話し振りは、実に温厚でユーモラスだが、移住地の歴史を語る時には無念さが滲み出ている。  「日本側とブラジル政府側がゴム栽培地として選んだマタピー植民地は ...

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移民のふるさと巡り=赤道の4都市へ(1)=アマパー州入植昨年50周年=〃90人の客〃は初めて

10月1日(金)  小泉純一郎総理が文協記念講堂で講演、感涙して三十秒あまりも言葉に詰まった九月十五日(水)の午後、ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)主催の、アマゾン四都市を訪ねる「第二十回ふるさと巡り」の第一陣が出発した。同地の移住七十五周年を共に祝うために、赤道直下のマカパー、アマゾン最大の日系集団地ベレン、大豆 ...

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