11月4日(木) サンパウロ人文科学研究所の元所長、宮尾進さんは「今では穀物生産の五〇%を占めるセラード地帯の開発も、コチア組合がミナス州政府と組んで始めたもの。それまでは誰も見向きしない不毛の地だった。そのような点を取り上げれば、移住の意義が見えてくる」と語る。 ブラジルの農業は元々、コーヒーやサトウキビに代表される大規模 ...
続きを読む »南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝える
南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(3)=移民の貢献大のブラジル=棄民意識は一般的でない
11月2日(火) 力行会の永田さんは「日本政府がいいことばかり言ってブラジルに送り込んで、そのままアフターケアをしなかったというのは、当時としては極めて普通のことだったわけで、棄民という意識がその時点からあったかどうかは疑問。むしろ、ある時点から振り返って見た時、その時の常識に照らし合わせたら棄民だったという認識になったのでは ...
続きを読む »南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(2)=肯定的な部分を強調して=苦労話、自虐史観でなく
10月30日(土) アリアンサ移住地創設に深く関わったブラジル力行会。その会長、永田久さん(七五)は、教科書に載せることは「世界に散らばった日本人がたくさんいて、日本国内だけで生きていくだけでなく、もっと広い選択肢があるということを知ってもらうのは良いことですね。海外旅行だけで外国を知ったと思われちゃ困るわけでね」と賛成する。 ...
続きを読む »南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(1)=「忘れられたら困る」=山田長政はあるのに・・・
10月29日(金) この連載原稿は、「南米移住史を教科書に!」という趣旨で組まれた、日本の小中高校教師向け専門誌『歴史地理教育』九月号の特集「近現代史の中のブラジル移民・移住」の一部だ。ニッケイ新聞社の深沢正雪記者が担当した部分で、教科書掲載の意義と期待に関する、移民の声を拾って日本側に伝える意図で取材したもの。この特集を機に ...
続きを読む »