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2004年

盛和塾ブラジル=カジャマンガの樹の下で=バナナ王 山田農場を視察(4)=牛3千頭は〃生きた貯金〃

11月25日(木)  十三日午前、一行はバナナ園を後にし、ジャナウーバ市の北西、ジャイバ市に連邦と州の共同潅水プロジェクト、JAIBA計画の現場を見に行く。  山田さんのおかげで、今や全国的にジャナウーバ市が〃バナナの都〃として知られているが、その大半はこのジャイバなど北ミナス全体で生産されている。  JAIBA計画の潅水設備が ...

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盛和塾ブラジル=カジャマンガの樹の下で=バナナ王 山田農場を視察(3)=労働者1人で5㌶を担当

11月24日(水)  十三日午前、農薬を撒く飛行機用の未舗装滑走路を横目に、一つ目の農場Fazenda Orienteへ入り、一行を乗せたバスは延々と続くバナナの〃森〃を行く。途中から電信柱のように、バナナを吊るして運ぶワイヤーロープが張られている。集荷場で下車し、山田さんを質問攻めにする。  総計八百五十ヘクタールのバナナ園。 ...

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盛和塾ブラジル=カジャマンガの樹の下で=バナナ王 山田農場を視察(2)=転機をつかむ感性が大事

11月19日(金)  運命の分かれ道は、タイヤのパンクだった――。山田勇次さんはレジストロに代わる地を探して、半年近く全伯を歩き回った。最終的に、バイーア州テイシェイラ・デ・フレイタスにほぼ決まっていた。  「一週間だけ契約を待って」と言い残し、なぜか心に引っかかっていたジャナウーバ市を見に来た。当時、この町の農家の大半は綿作で ...

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盛和塾ブラジル=カジャマンガの樹の下で=バナナ王 山田農場を視察(1)=情熱とひらめきで頂点に

11月18日(木)  今年九月に京都で開催された第十二回盛和塾全国大会で体験発表、みごと最優秀賞を獲得し、三千五百余人の経営者の頂点に立った山田勇次さん(57、北海道出身)。日本全国の中小零細企業の経営者が切磋琢磨する経営道場の最高峰に、ブラジル戦後移民が輝いた。国内向けバナナ生産で一位を誇る、バイーア州にほど近いミナス州ジャナ ...

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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(4)=亡き父母に会う気持=灯篭流しに毎年来る人々

11月10日(水)  午後六時ごろ、「第五十回レジストロ灯篭流し」の会場に到着すると、リベイラ川沿いにはすでに観客が集まっていた。灯篭流しを見るにはまだ明るい。  人々に混じって見ていると、一艚の舟が川を下ってきた。川のお清めだ。赤、青、緑、白の昇り旗数本と鯉のぼりを靡かせ、和太鼓の勇壮な音を響かせて、舟はゆっくり進んでいった。 ...

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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(3)=お茶の生産量減少=デカセギで1世代〃不在〃

11月9日(火)  レジストロ日伯文化協会の山村敏明会長によれば、レジストロに住む日系人は、現在千百六十家族。しかし、その内、文協会員になっているのはわずかに三百四十名だという。  会費は年間百五十レアル、という会長の言葉に、説明を聞いていたツアー客達から「それはちょっと高いねぇ」との声も洩れた。会員になれば、その分様々なサービ ...

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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(2)=初期移民使用の火のし=資料館で懐かしむ

11月6日(土)  正午を少し過ぎた頃、鍾乳洞「カベルナ・ド・ジアーボ」に到着した。鍾乳石は、一センチ成長するのに二十年かかるという。途方もなく長い時間が作り出した巨大な鍾乳洞を前に、あちこちでフラッシュが光る。  「あれはパパイ・ノエル。こっちはコカ・コーラのビン」。鍾乳石を多彩な形に見立ながらガイドが案内してくれる。なるほど ...

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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(1)=佐々木農園「暑さ」活かして=観賞用椰子売り出す

11月5日(金)  「第五十回レジストロ灯篭流し」に参加すべく、リベルダーデ歩こう友の会会員ら九十四名がバス二台に乗り込んでレジストロを訪れた。佐々木農園、カベルナ・ド・ジアーボ(鍾乳洞)、移民資料館、レジストロ日伯文化協会を見学し、五千人以上の人出で賑わう会場へ。暗闇の中、リベイラ川の川面を千六百個の灯篭が流れる幻想的な風景を ...

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南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(4)〃新世界建設〃に参加して=異文化接触のモデル示す

11月4日(木)  サンパウロ人文科学研究所の元所長、宮尾進さんは「今では穀物生産の五〇%を占めるセラード地帯の開発も、コチア組合がミナス州政府と組んで始めたもの。それまでは誰も見向きしない不毛の地だった。そのような点を取り上げれば、移住の意義が見えてくる」と語る。  ブラジルの農業は元々、コーヒーやサトウキビに代表される大規模 ...

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南米移住史を日本の教科書に!=子どもに何を伝えるか(3)=移民の貢献大のブラジル=棄民意識は一般的でない

11月2日(火)  力行会の永田さんは「日本政府がいいことばかり言ってブラジルに送り込んで、そのままアフターケアをしなかったというのは、当時としては極めて普通のことだったわけで、棄民という意識がその時点からあったかどうかは疑問。むしろ、ある時点から振り返って見た時、その時の常識に照らし合わせたら棄民だったという認識になったのでは ...

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