2月2日(水) 「危険を分散させるためには何種類もの作物を植えたほうがいいと言われていますが、現在、牧畜以外には何かしていないのですか」。講演後、参加者の一人が質問した。 辻光義さん(66)は答えた。「経営者がどうしてそんなにいくつものことをできるでしょうか。私にはできない。一つのことに熱中しても失敗したりします。変えるとき ...
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牧場主への道②=マット・グロッソ・ド・スル州=辻光義さん講演=大農場経営を夢見て=不退転の決意で信頼得る
2月1日(火) 「もう一度パトロンのところに戻って雇用農として働いてはどうか――」 いざ二度目のじゃがいも栽培、と意気込んでみたが前回の利益は借金返済で消え、植付け費用は残っていなかった。〃辻の悪評〃は消えず、コチアは融資してくれない。資産も当然持たず銀行からの融資も望めない。前回、窮状を救ってくれた独立時のパトロンの支援に ...
続きを読む »牧場主への道①=マット・グロッソ・ド・スル州=辻光義さん講演=1万5千㌶を所有=コチア〃不良〃青年の格闘
1月29日(土) 「自分の仕事に関しては誰にも負けない。そのプライドが大切――」二十四日から二十八日まで開かれた第五回日系農協活性化セミナーで牧畜経営者、辻光義さん(66)が『牧場主への道』というテーマで講演を行い、熱を帯びた口調でこう語った。一九五九年、コチア青年としてブラジルに移住。その後、勝ち気な性格から〃不良青年〃とい ...
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