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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ

移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(終)=大きな思い出を胸に=サルヴァドールで最終日

2005年10月20日(木)  残っていた雨雲もすべて去り、真っ青な空がバイーアに戻った。どこにいても逃げ隠れできないほど強い日差しが照り付けている。しかし今日は旅の最終日、十月三日。  サルヴァドールには第十六回のふるさと巡りでも来ており、歴史地区も観光していることから、メルカド・モデーロ(大きな土産屋)で買い物をするグループ ...

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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(6)=手作りの祭壇に合掌=タペロア=日本人会で無常実感

2005年10月19日(水)  「あと二十年はどうにかなると思います」。張りのある声、しゃんと伸びた腰、危なげない歩み、原稿を眼鏡なしですらすらと読み上げる視力、そして周りを驚かせる食欲。「あと二十年は」というのも納得の西本伍一さん(山口)は九十六歳。  戦後第一回の移住で、一九五三年にウナに入植した。  西本さんはそれまでに、 ...

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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(5)=この日を待っていた=ウナ移住地=一行に元気もらう

2005年10月18日(火)  旅も後半にさしかかり、ようやく快晴を迎えた土曜日、イリェウスから南へ六十三キロ離れたウナの移住地へ向かった。  ウナはポルト・セグーロから二百キロ、サルヴァドールから五百二十キロの海岸沿いにある、人口三万の小さな市。天然ゴム、カカオ、ピメンタ栽培が主な産業だ。  一九五三年十月、この地に三十八家族 ...

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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(4)=気さくなシロウさん=ガイドとして随行3回目

2005年10月15日(土)  旅の中日、三十日はテイシェイラ・デ・フレイタスからイリェウスまで約五百キロを北上。  今回でふるさと巡り随行三回目、参加者からは「シロウさん」と呼ばれ親しまれるガイドの川内シロウさんに話を聞いた。  「最初にガイドをしたときに、移住地で訪ねた人・訪ねられた人、お互いの感動を目の当たりにして、これは ...

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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(3)=パパイアほお張って=地域最大の移住地で交流

2005年10月14日(金)  雨の州道367号、国道BR101をバスで進む。 ポルトガル人が初めて見た山モンテ・パスコアル(五百六十三メートル)が白い。雲で蓋をしたように、空は少しも晴れ間を見せようとしない。四時間あまり走って、景色が椰子の並木から、ユーカリの「壁」に変わった。  三日目で初めての移住地訪問。訪れたのは南バイー ...

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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(2)=16世紀入植の村にて家々に慣用句の由来発見

2005年10月12日(水)  腹ごしらえをしたふるさと巡り一行は、ポルト・セグーロの歴史遺産地区へ向かった。  一五三五年に六百人のポルトガル人が入植した最初の村、ヴィラ・ノッサ・セニョーラ・ダ・ペナ。現在でも、十六世紀に建てられた家が残っている場所だ。  ただ古ぼけてしまったようにしか見えない家の並びも、屋根の下のある段差の ...

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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(1)=顔見知り多い参加者=まず日本料理で準備運動

2005年10月11日(火)  ブラジル「発見」の地、ポルト・セグーロから南バイーアの三つの移住地、テイシェイラ・デ・フレイタス、ウナ、タペロアをまわった、県連の第二十二回移民のふるさと巡り。五十二人の参加者はブラジル幕開けの史跡を訪ねると共に、それぞれの移住地で先没者の魂を慰め、遠き仲間とひと時の交流を持った。一行はパワーに溢 ...

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