2005年11月22日(火) 私の話はこれで終わりですが、ついでに書くと、半田さんが円を「すでに無価値となっていたはずなのに」と記しているのは、もちろん、彼が認識派だったからです。 為替の相場は市場原理によって決まるのは常識です。需要が増えれば値はあがるし、需要がなければ値下がりする。もし、一国が戦争に勝利すれば、その国の通 ...
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円売り問題=私のスタンス=作家=醍醐麻沙夫=連載(3)=うわさの中の「点と線」
2005年11月18日(金) 前項で書いたように半田さんは、円売りは巷間で言われたほどの実態はないものだと見切って、ああいう文章を書いたのです。 (なお、小説としては、一片の事実があればそれをおもしろく膨らますのは当然の技法です。フォーサイスの「ジャッカルの日」などはその典型です。旧稿で「またか」と書いたのは、実録と称して眉を ...
続きを読む »円売り問題=私のスタンス=作家=醍醐麻沙夫=連載(2)=知られざる水本像と半田説
2005年11月17日(木) 私は戦前の新聞にもかなり目をとおしていたから、水本事務所が両替商でもあったことを知っていた。だから円売りのことは、私にはいわば既知事実で、触れてはいけない領域という意識はなかった。直接に質問したこともあって、水本さんは否定しなかったけど「大した額じゃなかった」とも付け加えた。 円売りのことで水本 ...
続きを読む »円売り問題=私のスタンス=作家=醍醐麻沙夫=連載(1)=知られざる水本像
2005年11月15日(火) 私の四年ほどまえの旧稿にたいして高橋さんの文章を拝見しました。 あの旧稿は「コロニア史検証・1」という副題がしめすように、過去のいろいろな問題について反対意見なども頂きながら議論を深められたら、という意図ではじめたのですが、発表したらいきなり「醍醐は誰それから金をもらって書いたのではないか」など ...
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