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2005年

たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(10)=ピンガつくる誇りを〃聴講〃=温泉町に創業40年余の老舗

5月4日(水)  カシャッサには頭と心臓と尻尾がある――。  ふるさと巡り一行は、ゴイアス州カウダス・ノーヴァス市の市内観光ツアーでカシャッサ(ピンガ)を製造販売するVale dos Aguas Quentes社も視察した時、同社の製造技師のアギナウド・ゾンジーニさん(40、イタリア系)はそう語った。  甘い匂いが漂う蒸留所で、 ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(9)=「僕には信用しかない」=平松さん無借金、続々アパート建設

5月3日(火)  一九九五年九月、ゴイアス州カウダス・ノーヴァス市で、デカセギ資金を元手に土地を買って不動産開発を始めた平松章夫さん(49、二世)。まわりのブラジル人は「あのジャポネースは頭がおかしい。そんな簡単に売れるわけがない」といって笑ったが、平松さんはアパート建設図面とモデルルームだけで、一週間で八軒も売った。  それか ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(8)=急膨張した温泉町で=カウダス・ノーヴァス=デカセギが不動産業で成功

4月30日(土)  かつて旧ゴイアスには、〃ゴイアスのアレイジャジーニョ〃と呼ばれる有名な宗教彫刻家がいた。Jose Joaquim da Veiga Valle(1806―1874)だ。  ボア・モルチ宗教美術館には、彼の代表作が集めれている。元々この建物は一七六二年に建設が開始された同名の教会で、州都だった時代に栄えたが一九 ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(7)=知日の砂絵画家を訪問=旧ゴイアス市=200年変わらぬ町並み

4月28日(木)  ふるさと巡り三日目、四月三日朝、百三十万人都市、ゴイアス州都ゴイアニア市の五星ホテルだけあって豪華な朝食の後、一同がロビーでたむろしていると、テレビや新聞で見慣れた顔のブラジル人が見える。  「誰だっけ」と小声で噂しあうも、悲しいことに名前が出ない。その人物がさっさとタクシーで出たあと「あっ、ジェヌイーノだ。 ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(6)=ブラジル中央部最大の家電チェーン店 藤岡家、謙虚に〃根〃張った

4月27日(水)  「本日ご昇天されたジョン・パウロ二世に対して、我々も日本人として、ひとつご起立お願いして一分間の黙祷を捧げましょう」と西本願寺ゴイアス仏教会の八木公雄会長は呼びかけた。  県連ふるさと巡り二日目の四月二日夜。ゴイアス日伯協会の立派な施設を見てまわった後、午後七時四十五分から会館で、現地先亡移住者のための慰霊祭 ...

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たくさんの出会い恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(5)=盆踊りに昨年4千800人=ゴイアス日伯協会=踊り手の70%非日系

4月26日(火)  ゴイアス料理に舌鼓を打った後、県連ふるさと巡り一行は、二日目の宿である「ゴイアス州最初で唯一の五つ星ホテル」との宣伝文句のカストロ・パーク・ホテルを四月二日午後六時に出発。州都ゴイアニア市中心部から十五キロほど郊外に離れたゴイアス日伯協会(クアイ・マリオ会長)へ向かった。  七ヘクタールの敷地には、会館や日本 ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(4)=バス車内は演歌の日本=ガラス1枚隔て暑いゴイアス

4月23日(土)  コーヒー畑には「氷川きよし」がよく似合う――。  ふるさと巡り二日目、四月二日午前八時、一行は三台のバスに分乗し、二百七十キロ北にあるゴイアス州都ゴイアニアを目指した。  道中、一号車ではNHK歌謡コンサート「期待の新人スペシャル」ビデオが流された。  画面では、キラキラと輝く貴公子のような衣装を身にまとった ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊=連載(3)=日本移民の歴史展示を=100年祭にウベルランジア日系協会めざす

4月21日(木)  四月一日午後六時から、生長の家ウベルランジア教化支部で行われた慰霊祭に全員が参加した。同地の日系団体には会館がなく、同教会になった。  「父母がいて自分が生まれた。先祖がいてこそ私たちがいる」。この式典のために、わざわざゴイアス州カタロン市から来た熊田龍夫・相愛会ウベランジア教化支部連合会長(二世、56)によ ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(2)=労働訴訟嫌って機械化=大農場、後継いない悩み

4月20日(水)  大地の上を、収穫機という巨大なバリカンが走り回っている――。  小ぶりの二階建ての家を思わせるほど巨大な収穫機が、九十センチ間隔の列で密集して植えられたトウモロコシ畑を、人が小走りするぐらいの速度で進む。  八畝分を一気に収穫する機械の前方は、人が隠れるような高さに生い茂っているが、その後ろは、見事に刈り取ら ...

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たくさんの出会いに恵まれる幸せ―ふるさと巡り、各地で先亡者慰霊―=連載(1)=ボイアフリアのように=三角ミナスアラグアリ=農場“専用車”を体験

4月19日(火)  三角ミナスの中心都市ウベルランジア、世界遺産の古都ゴイアス・ヴェーリョと州都ゴイアニア、そして〃靴の都〃フランカを一週間かけて巡った第二十一回県連ふるさと巡り。参加者約百人は、今回もたくさんの出会いに恵まれると同時に、ブラジルの歴史や風土の一端に触れた。見渡す限り広がる大豆畑やコーヒー園、ゴイヤス州人の食卓に ...

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