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2005年

台湾コロニア〝周縁〟から〝中心〟を目指して=連載(3)=自由が欲しかった」=移住動機はすべて匿名で語る

4月7日(木)  「これでようやく、移民が集える場所が完成しました。結婚式やフェスタで、皆を呼んで楽しみたい」。張永西客家プラザ主任委員長は、長年の悲願が達成したことを喜ぶ。  母国の文化普及は、とりあえずクルトゥーラ・タイペイに一任。自身は、コロニアを盛り上げていくことに徹する考えだ。  知名度アップのため、今年九月まで地階・ ...

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台湾コロニア=〝周縁〟から〝中心〟を目指して=連載(2)=コチア市に如来寺=客家プラザ内にも寺〃入居〃

4月6日(水)  「ご飯食べた?」。台湾人は挨拶代わりに、よくそんな言葉を交わすらしい。食事に対して貪欲な民族だと、一般に言われている。そこで「国際理解は、まず料理から」と思った。  だが、台湾料理のレストランが中々見当たらない。台湾行政院新聞局の張永賢さん(サンパウロ市駐在員、38)も「前はいい店があったんだけど、閉めてしまい ...

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台湾コロニア=〃周縁〃から〃中心〃を目指して=連載(1)=「台湾人要出頭天」=─台湾人として胸を張る─

4月5日(火)  東洋人街に今年二月初め、新たな顔が出現した。地下三階地上四階建ての近代的なビル、客家センター(=客家プラザ、総工費七百~八百万ドル)。台湾客家らが総力を結集して建築した、コロニアのシンボルといえるものだ。中国との特殊な関係から、国際的な孤立を余儀なくされている祖国、台湾。もちろん、ブラジルとも国交は無い。そんな ...

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食と健康そして環境=考えよう健全な水と食材の確保=連載(11)=安全な養殖魚介類=沿岸の海産物は危険

4月1日(金)  サンパウロ在住の海洋学者K氏と知り合いました。K氏は「日本の沿岸、近海の魚は河川の汚水が流れ込んで海が汚染されてきており、魚介類が汚染され始めている。逆に養殖魚介類の方が安全だというレポートがある。農林水産省もこれには困っている様子だ」という意外な話しでした。  私たちは海こそあれば魚介類が安全に生育できる。海 ...

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食と健康そして環境=考えよう健全な水と食材の確保=連載(10)=農業と陸地砂漠化の関連性=自然の物質的循環=持続的農業を可能に

3月31日(木)  私は四年間、ノルデステのナタールで仕事をしていたことがあります。この一帯には森林と呼べるものは何一つなく、海岸線一帯が砂漠化し潅木やヤシがちらほらと見られるところです。  アラゴアス、ペルナンブッコ、セルジッペ、リオ・グ・ノルテ、セアラの各州ともに砂漠化が進む一方でひどいものです。地下水のほとんどは、塩分を含 ...

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食と健康そして環境=考えよう健全な水と食材の確保=連載(9)=世界中の海で水産物減少=森・川・海一連の生態系破壊

3月30日(水)  私たち人間はたんぱく質を採って生きています。とくに日本人は昔から魚介類のたんぱく質に依存してきたところがあります。日本は海に囲まれ海産物に恵まれた素晴らしい環境にあります。  「岡目八目」という言葉があります。私たちブラジル在住のものは、日本の事情がよく見えてきます。ニュースやドキュメント番組等によると、いま ...

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食と健康そして環境=考えよう健全な水と食材の確保=連載(8)=無二の親友を喪う=体内への残留農薬によって

3月25日(金)  昨年九月二十九日、カッサドール市でアーリョ、セボーラ、トマトづくりをしている無二の親友、弟とも思って付き合っていたH氏が亡くなりました。その数年前にはパラナの旧パトロンN氏の三男がやはり亡くなっています。二人ともまだ四十代後半の働き盛りでした。H氏は農作業中に息苦しくなり、胸の痛みを訴えクリチーバの病院へ入院 ...

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食と健康そして環境=考えよう健全な水と食材の確保=連載(7)=木炭で庭木が元気に=特性上手に活用を

3月24日(木)  木炭は、いまではいろいろな方面で活用・利用されていますが、古くから日本では燃料の他に土壌改良資材としても使われていました。木炭の農業への施用は、いろいろな炭が持つその特性を上手に活用しています。その特性と効能を見てみましょう。  粉炭を顕微鏡で見てみますと、細かい管状の孔がたくさん見られ、一グラム当たりの内部 ...

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食と健康そして環境=連載(6)=考えよう健全な水と食材の確保=有機農法、有効なものは堆肥?材料は鶏糞だけ?

3月23日(水)  ある熱帯フルーツ栽培の農家を訪問したとき、大量に堆肥をつくっている現場を見学しました。堆肥づくりにもいろいろな方法があります。普通は落ち葉や乾草を積み重ねながら、鶏糞か牛糞をサンドイッチのように挟み込んで、水かけしながら堆積していきます。これを一年寝かせてよく熟成したものが堆肥と呼ばれます。  どんな作物にも ...

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高い関心、批判も続出=百周年事業案日本語説明会=連載(最終回)=総括ないまま終了

3月19日(土)  県連の中沢宏一会長は、「昨年末、県連ではヴィラ・レオポルジーナ案を二回も討議し、祭典協会に再考すべきという決議をした。それを文章で一月五日に渡しているが、今まで何の返答もない。非常に残念です」と嘆いた。  「百周年には三十二人もの副理事長がいるが、会長・副理事長がみんな集まるような話し合いはほとんどない。今日 ...

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