2005年10月14日(金) おそらく移民世代は、よく見つもっても五%ていど、せいぜい七万数千人だろう。その後継世代では、二世々代はすでに高齢化の段階にある者が多く減少の傾向にあるが、彼らの一部にはまだコロニア社会に何らかの関りを持つものがみられる。 だが、三世以降の世代においては、コロニア社会にアイデンティティをもつものは ...
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移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(2)=16世紀入植の村にて家々に慣用句の由来発見
2005年10月12日(水) 腹ごしらえをしたふるさと巡り一行は、ポルト・セグーロの歴史遺産地区へ向かった。 一五三五年に六百人のポルトガル人が入植した最初の村、ヴィラ・ノッサ・セニョーラ・ダ・ペナ。現在でも、十六世紀に建てられた家が残っている場所だ。 ただ古ぼけてしまったようにしか見えない家の並びも、屋根の下のある段差の ...
続きを読む »特別寄稿=連載(2)=日伯学園建設こそ=100周年事業の本命=コロニアの現状分析と意義
2005年10月12日(水) この苦闘はみごとに報いられ、二世々代以降のニッケイ人(※註=宮尾グループでは漢字の「日系人」は一世も含めた意味。「ニッケイ人」は二世以降のみをさす場合と使い分けている)はブラジル社会の中ではとび抜けた高学歴所有者となった。 ドットールとしてブラジル人一般よりもはるかに高い所得を得て、各界に深く浸 ...
続きを読む »移民のふるさと巡り=南バイーアの移住地へ=連載(1)=顔見知り多い参加者=まず日本料理で準備運動
2005年10月11日(火) ブラジル「発見」の地、ポルト・セグーロから南バイーアの三つの移住地、テイシェイラ・デ・フレイタス、ウナ、タペロアをまわった、県連の第二十二回移民のふるさと巡り。五十二人の参加者はブラジル幕開けの史跡を訪ねると共に、それぞれの移住地で先没者の魂を慰め、遠き仲間とひと時の交流を持った。一行はパワーに溢 ...
続きを読む »特別寄稿=連載(1)=日伯学園建設こそ=100周年事業の本命=コロニアの現状分析と意義
2005年10月11日(火) 先日、橋本龍太郎元首相(日伯議員連盟の日本側会長)から協力をとりつけたことにより、日伯学園化する構想が持ち上がっているアルモニア学園増築計画はいっきに現実味をおびた。この動きを、ブラジル日本移民百周年祭典協会内部から強力に推し進めるのは大浦文雄総務副委員長(文協顧問)。これを理論的に支えているのは ...
続きを読む »日本語教育シンポ=多様化する学習者への対応=連載(終)=アメリカ=約9割が非日系学習者=1500公立高校で選択科目に
2005年10月7日(金) 「東京都杉並区は第二のふるさとです」。そう歯切れのいい日本語をしゃべるのは、米国日本語教師協会連合のスーザン・シュミット事務局長(59、非日系)だ。日伯文化連盟主催の日本語教育国際シンポで二日、「アメリカの日系社会における日本語教育について」を講演した。 米国の学習者数は十四万人もおり、その八割か ...
続きを読む »日本語教育シンポ=多様化する学習者への対応=連載(3)=ドイツ系教師は3割のみ=「家族を養う人も大勢」
2005年10月6日(木) 「ドイツ語教師で家族を養う人も大勢います。ただし、二つ以上の仕事をしていないと難しいですが」。日伯文化連盟主催の日本語教育国際シンポで二日、全伯ドイツ語教師会のリリアン・アルベス・ベルロッファ会長はドイツ語教育の現状を語った。 同団体はドイツ語普及や、教師の相互研鑚やレベル向上を図るために設立され ...
続きを読む »日本語教育シンポ=多様化する学習者への対応=連載(2)=ドイツ語=異なる移住条件を分析=「戦後は家庭で話さない」
2005年10月5日(水) 「ドイツ人の祖国とのつながりより、日本人の方が強いのではないでしょうか」。日伯文化連盟主催の日本語教育国際シンポで二日、USP現代言語学科のゲーツ・カウフマン客員教授は、日本移民の歴史と比較する視点から「継承語としてのドイツ語教育」を論じた。 ドイツで生まれ、ハイデルベルグ大学で博士号を取得した同 ...
続きを読む »日本語教育シンポ=多様化する学習者への対応=連載(1)=10年ぶりの本格開催=250人が熱心に聴講
2005年10月4日(火) ブラジル日本語教育国際シンポジウム『多様な背景をもつ学習者―その対応を考える』が二日、サンパウロ市のマクスージ・ホテル内で開催され、約二百五十人の日本語教師らが参加し、熱心に聴講すると同時にさかんに質問した。国際交流基金の協力で日伯文化連盟(槙尾照夫理事長)が主催。本格的な日本語教育シンポジウムとし ...
続きを読む »「マリード夫は非日系ブラジル人」=移住して改めて〝日本人〟を意識=連載(終)=一度も会わずに結婚?!=7人の子育てに大奮闘
2005年10月4日(火) 「子どもたちに英語、日本語、ピアノを教えて家が学校みたいになってきてる」。長男が十五歳、末っ子が一歳十一ヵ月と、七人の子を育てる森真留美さん(45、まるみ)はゴイアス州ゴイアニア市で育児に奮闘中だ。 夫のアリピオ・ゴメス・ベロ・フィーリョさん(47)が、「日本は経済的に発展しているし将来的にも役に ...
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