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2006年

アマゾン探検記――一戦後移民の体験――連載(8)=オンサが近づいて殺気=寝撃ちの姿勢で撃鉄起こす

2006年4月1日(土)  とにかくのどが乾いている。水を飲もうとイガラッペーに下りる。水は流れが止まっている。澄んでいるのに魚影がない。水辺の浅いところにオタマジャクシがウジャウジャいる。  少し変だなと思う。たいてい川の流れが止まったところには、逃げ遅れた魚などが集まっていて、バシャバシャ、ボチャンとやっている。それがしーん ...

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移住花嫁の母=小南ミヨ子の生涯=連載(上)=370人送り出し大往生=女子研修センターと共に=「大きな影響与えた」

2006年4月1日(土)  私財を投じて「国際女子研修センター」を設立、南米移民の青年に日本の花嫁を紹介すること三十余年――小南ミヨ子さん(享年96歳)は、移住者に捧げた半生を送った。送り出した数は約三百七十人にもなるという。その四十九日追悼法要が三月二十五日午前、サンパウロ市の仏心寺でもしめやかに執り行われ、ブラジルききょう会 ...

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アマゾン探検記――一戦後移民の体験――連載(7)=川水のカルシウムの有無=下流で牛の成長に影響

2006年3月30日(木)  続けて伐っていくと、五メートルから十メートル置きくらいに、踏み分けた小道のようなものがあり、それを横切る。アンタの通り道だとのことである。  なお左右に何カ所も下草を押し倒して何かが寝転がったような跡がある。ヴィアード(鹿)の寝床だという。二時間ほど伐ってやっと切り抜ける。そして少々高い木々が茂って ...

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JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から =連載(35)=池田玲香=マリアルバ文化体育協会=子供と正直に向き合って

2006年3月30日(木)  私がブラジルに来て、一番困ったこと。それは言葉や文化の違いではなく、習慣のちがいだった。躾の違いと言ってもいいかもしれない。それは一年経った今も、私の前に大きな壁となって立ちはだかっている。  私は大雑把な性格で、あまり物事を気にしない。それが人事となると、なおさら気にもとめない。けれど今、子供達と ...

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アマゾン探検記――一戦後移民の体験――連載(6)=アンタ(獏)の防御の知恵=藪の中でも水中でも

2006年3月29日(水)  シッポー・ダ・アグアを何本か切って飲んだが、ひどく乾いているので、少しものどの乾きは止まらない。  そのうちにシッコが「これだ、これだ」と言いながら、スマウメイラ(カポックの木で直径二メートル以上の大木になる)の地上に出ている走り根を一メートルほど切り取った。縦にすると、ジャーッとばかり水が出る。飯 ...

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アマゾン探検記――一戦後移民の体験――連載(5)=水筒の水のみ干して後=渋みある「水の蔓」に頼る

2006年3月28日(火)  昼は魚、夜はケイシャーダの肉を腹いっぱい詰め込んで馬鹿話をしていると、昼間干して夜小屋のなかに取り込んだケイシャーダの皮が何だか動いているような気がする。よく見ると、たくさんのダニが宿主が死んだので、そのままついていても何にもならないので、「はい、さようなら」とばかり、ぞろぞろ移動を始めていたのであ ...

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大泉町=日系子弟の教育最新事情=アマード駐日大使と後藤博子参議が視察=連載(下)=将来へ模索続ける大泉=大使「外国人受入れのモデルに」

2006年3月25日(土)  ブラジル学校の視察を終えたアマード大使一行と後藤博子議員。町内の「レストラン・ブラジル」で、同町で活躍するブラジル人たちと会食をしながら話がはずんだ。  午後三時、大使と議員は大泉町役場を訪ね、長谷川洋町長をはじめ村山俊明議長、登坂俊彦教育長など町の執行部と懇談した。  後藤議員は二月十六日の浜松市 ...

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大泉町=日系子弟の教育最新事情=―アマード駐日大使と後藤参議が視察=連載(中)=二つのブラジル学校=課題は設備と資金難

2006年3月24日(金)  一九九〇年六月、改正入管法が施行され、三世までの日系人に日本での就労への道が開けた。しかしその一方で悪質な斡旋業者なども横行、マスコミを騒がせ暗い影を落としていた。そんな状況の下、東毛地区雇用安定促進協議会は、「安心して働ける環境をつくることから、真の国際交流が生まれる」との理念の下に日系人を誘致し ...

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アマゾン探検記――一戦後移民の体験――連載(4)=山豚を3枚におろす=塩して積み重ね土中に保存

2006年3月23日(木)  サプカイヤという巨木があって、これに人頭大の実がつく。この殻が熟すと自然にとれて、中の胡桃(くるみ)大のもっと細長い実がバラバラと落ちる。この実が落ちない前に、アララが固い殻を鋭い嘴でかじって穴を開け、中の種実を食べる。そのため、時期になるとたくさんのアララが集まって来るので、この名(大インコの止ま ...

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JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から =連載(34)=加藤志保=ピエダーデ文化体育協会=ブラジル―日本間で

2006年3月23日(木)  青年ボランティアとしてブラジルに来る前、日本で出稼ぎ子弟と深く関わっていた私。親に連れられ、海を越えてやってきた子ども達は、皆生命力に溢れ、明るく、とても魅力的だった。  やれ国際化だ、多文化だ、と騒がれるこの時代に「この子達こそがこれからの時代を担っていく子ども達だ」と強く感じ、彼らが周りに流され ...

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