ニッケイ新聞 2008年4月2日付け バイリンガル教育には、ある程度の知識を持って臨まないと、思わぬ結果を招くこともある。二言語話者に育てようとして、どちらも中途半端なセミリンガルになってしまう危険性、そしてアイデンティティの不安定性さだ。 ◎ ◎ 戦前の植民地にあった小学校などのように、授業も日系人ばかりの場合は ...
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宮城県人会百周年記念旅行=SC州で日本人の軌跡を実感 《連載1》サンジョアキン=「リンゴの里」はいま=品種改良に力を注ぐ
ニッケイ新聞 2008年4月2日付け 一八〇三年に日本人として初めてブラジルの地を踏んだ、宮城県出身の四人。宮城県人会(中沢宏一会長)では日本移民百周年などを記念して、その足跡を辿る旅を三月二十日から二十五日まで実施した。最初の日本人が訪れたサンタカタリーナ州フロリアノポリスで四人を顕彰したほか、サンジョアキン、イタジャイを訪 ...
続きを読む »「百年の知恵」=日系人とバイリンガル=多言語と人格形成の関係を探る=□第2部□2世世代の特殊性(7)=2世が理系進学する理由=社会上昇戦略の裏には
ニッケイ新聞 2008年4月1日付け 「となりの机にジャポネースが座っているのに気付いたとたん、私は試験を続けるのを諦め、泣きながら会場から去りました」。昨年十二月一日付け、サンパウロ州バウルーの地方紙ボンジアには、大学入試シーズンにちなんで、そのような体験談エッセーが掲載された。 十九歳のそのブラジル人女性受験生は数学テス ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(33 終)=種類、数量ともに多い蜘蛛(くも)=〃蟹くも〃大きいのは18センチにも
ニッケイ新聞 2008年3月14日付け ◇昆虫の話(5) 双翅類 蚊は、俗にカラパナとモロソカに分かれる。カラパナの中にチグレ・アジアチカ(アジアの虎)といわれる藪蚊がおり、デング熱を媒介するので知られている。 モロソカは割合小型で、体型は細い。アノフェレス(ハマダラカ)といわれる種類は、マラリアを媒介する。螫(さ ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(32)=恐ろしいメルイン(ぶよ)=刺されると潰瘍、容易に治らぬ
ニッケイ新聞 2008年3月12日付け ◇昆虫の話(4) 蜂類 [カーバ・プレチニョ] カーバ・ベイジューと同じく、潅木の葉の裏などに巣を作っていて、不注意にこれを伐ったり叩いたりすると、たちまちワッと顔にたかって来て螫(さ)す。開拓初期は慣れないので、ほとんどこれに連日やられて、毎日顔を腫れさせて帰っては笑われたものだった ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(31)=サウーバより怖いコレクソン=肉食性、大群通り過ぎるのを待つ
ニッケイ新聞 2008年3月11日付け ◇昆虫の話(3) 膜翅類 〔コレクソン〕(またの名をタオカ) 一見サウーバに似ているが、もっと黒い。大きさは同じくらいだが、サウーバと異なり、肉食性で大群で移動する。何メートル幅、時には何十メートルの幅で、長さはどれくらいになるか判らないが、真っ黒に地面を覆ってザワザワとやってくる。 ...
続きを読む »アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(30)=胡麻植えサウーバ退治=雨季、増水で流される〃火の蟻〃
ニッケイ新聞 2008年3月8日付け ◇昆虫の話(2) 脈翅類 蜻蛉。リベルーラあるいはジャシナと呼ばれる。鬼ヤンマ級から赤トンボ、オハグロトンボに糸トンボなどなど多々ある。 白蟻。クピンと呼ばれる。木造建築物や家財道具に大害を与える。森の中では、木の幹や股のところに大きな巣を作る。所によっては、地上に構築した泥の塔の巣を作 ...
続きを読む »愛知・保見団地でシンポ=「外国人児童生徒の教育」(下)=ブラジル人自身立ち上がる必要=「母国側と連携」も考慮して
ニッケイ新聞 2008年3月7日付け 【愛知県豊田市発】終了後、司会の楓原さんに話を聞くと、「このシンポジウムで外国人に還元しよう、というのではない、一緒に地域を作っていくのが目的」と言い、今回の成果について「自分の活動に関しても、シンポジウムに関してもジレンマがある」と厳しい表情を見せた。 保見ヶ丘の人口約九千人のうち、四 ...
続きを読む »愛知・保見団地でシンポ=「外国人児童生徒の教育」(中)=学校のネットワーク課題=地域を超えて教育者集まる
ニッケイ新聞 2008年3月6日付け 【愛知県豊田市発】パネルディスカッションでは、子供代表として比嘉ロベルト・ジュニオールさん、畑田恵子さんがそれぞれの経験談を語った。日本とブラジルの往復による勉学の中断、日本の義務教育の年齢制限による苦労などを乗り越えた二人の生の声が伝えられた。 しかし、現在まで導いてくれた人々に感謝で ...
続きを読む »愛知・保見団地でシンポ=「外国人児童生徒の教育」(上)=100人以上が熱心に参加=3NPOが呼びかけ主催
ニッケイ新聞 2008年3月5日付け 【愛知県豊田市発】人口九千人のうち、半数近くを外国人住民が占める愛知県豊田市保見ヶ丘。その大半が日系ブラジル人だ。そこには、来年度の新入生の六七%を外国人児童が占める予定の小学校まであり、「外国人児童生徒の教育」は、地元全体の課題ともいえる状況になってきている。そんななか、NPO法人保見ヶ ...
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