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2008年

アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(29)=昆虫に対する知識は不可欠=一朝で収穫や命を失う恐れ

ニッケイ新聞 2008年3月4日付け  ◇昆虫の話(1)  鞘翅類、直翅類、脈翅類、膜翅類、鱗翅類、双翅類、多足類、蜘蛛類と種類も数量も非常に多い。そしてこれらに対する知識を欠いていると、ひどい目に遭う。オンサなどの猛獣よりも、たかが虫と侮るなかれ、一年間粒粒辛苦の農作物を一朝に失ったり、マラリアや熱帯潰瘍、デング熱などであたら ...

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アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(28)=体が美しくて猛毒の蛙=解毒にはインジオの薬

ニッケイ新聞 2008年2月29日付け ◇両棲類の話(2) 〔サッポ・クルルー(蟇蛙)〕の続き  これを台所に放しておくと、昼間は隅のほうにじっとしているが、夜、のそのそと歩き回ってゴキブリや蝎(さそり)などを食べてくれるので助かる。  邪魔になるときは、箒のさきでチョイチョイと突っつくと、のそのそ歩き出すので、隅のほうに追い払 ...

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07年回顧と08年の展望=商議所部会長シンポジウム(4)=運輸サービス心配は空港=繊維、国内の消費拡大期待

ニッケイ新聞 2008年2月27日付け  【運輸サービス部会・森田透副部会長】〇七年のTAM事故で一時期国内旅行者が落ち込んだが、結果的には七・九%増だった。ブラジルとヨーロッパ、アジア間の貨客が増え運航便数の増加が予想されている。一番の懸念は三月中旬より、三時間越えて駐機する航空機には一時間毎に五〇二〇%の値上げを通告している ...

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07年回顧と08年の展望=商議所部会長シンポジウム(3)=低所得者向け食品好調=電気電子、価格破壊が難点

ニッケイ新聞 2008年2月26日付け  【食品部会・尾崎英秀部会長】全体の〇七年の回顧として国内食品・飲料消費、ボルサ・ファミリアの影響で低所得者向けの商品が好調。〇八年の展望は景気、インフレ、個人消費が安定、輸出は依然厳しい状況が続くと予想。  乳酸飲料は原料高騰化だが、市場は穏やかな成長を期待。素材用食品は韓・中の競合商品 ...

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07年回顧と08年の展望=商議所部会長シンポジウム(2)=機械金属、明るい見通し=4輪車、2輪車とも過去最高の業績

ニッケイ新聞 2008年2月23日付け  【化学部会・松尾新一郎部会長】「一番地味なところで、他の部会から比べると値段も安い」と冒頭で話した。化学部会の中には十一部門あり、プラスチック材樹皮用着色剤、接着剤、医薬、高級化粧品、筆記具、ロジン・テレビン油、農薬、飼料添加物、家庭防疫薬、商社、香料・食品添加剤がある。  高級化粧品は ...

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07年回顧と08年の展望=商議所部会長シンポジウム (1)=1ドルは2レアルを超えない=貿易黒字、11年ぶり前年比減

ニッケイ新聞 2008年2月22日付け  ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)主催の恒例「業種別部会長シンポジウム」が、十二日午後二時から、ホテル・ソフィテルで行われた。約百人以上が詰め掛け、会場は満員になった。 日本から、経済産業省の三田紀之通商政策局米州課長、本間英一通商政策局米州中南米室長、ブラジリアから在ブラジル日本大使 ...

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アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(27)=飼われて家に居つく亀=猛毒、身を捨てて毒蛇を殺す蟇

ニッケイ新聞 2008年2月20日付け  ◇爬虫類の話 蛇類  さきに蛇の話で述べた。  ◇亀類の話 〔タルタルーガ〕  体長一メートル足らず、幅五十センチになる。沿岸の住民の大切な食料源である。最近は、乱獲がたたって、頓に減少。乱獲を禁止したり、卵を孵化させて小亀を放流したりしている。肉は軟らかく、美味である。 〔トラカジャー ...

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アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(26)=入植直後カマリオンに遭遇=敏捷、鎌で仕留められず

ニッケイ新聞 2008年2月15日付け ◇鳥の話(4) 燕雀類  燕はアンドリーニャ。日本の燕と同じく時期により夥しく集まり、どこへともなく去って行く。雀と少し違うようだが、チコチコというのが型も習性もよく似ている。  ベン・チ・ヴィはその鳴き声からきたもので、百舌科、虫類をよく食べる。  パパ・フォルミーガ。パパは食べる、フォ ...

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アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(25)=早朝、カノアを漕いで鴨猟に=まるで奇襲を試みる緊張感

ニッケイ新聞 2008年2月9日付け ◇鳥の話(3)  水禽(渉禽類および游禽類)  アマゾンは水の天国であるため、水鳥はその種類も数量も極めて多い。航行中に常に目につくのは鷺類(ガルサという)。色も形も大きさも様々で特に中、小型ものが多く、何十羽となく舞っている様はたいへん美しい。  この大型のものにマグワリーがある。羽を広げ ...

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アマゾンの動物――在住半世紀余の見聞から=連載(24)=群鳥を圧するかのように=猛々しく鳴くアララの雌雄

ニッケイ新聞 2008年2月5日付け ◇鳥の話(2)攀禽類 〔長尾類、アララ〕(大鸚哥)  長尾類で美麗。アララウナまたはアララ・アズル(青いアララ)、アララ・カンガまたはアララ・ヴェルメーリョ(赤いアララ)は大型で、尾の長さ五十センチ以上である。雌雄二羽ずつ呼び交わしながら、高い所を飛んでいることが多い。  群鳥を圧するが如猛 ...

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