ニッケイ新聞 2009年3月26日付け なにげなく波止場の海面をのぞき込むと、エメラルド色に透き通った水底を、甲羅が四十センチはあるウミガメがゆったりと泳いでいった。 先駆者の一人、仲真次牛助が入植前に現地視察に来た時、「噂に違わずイーリャ・グランデは魚影が濃く、バケツで掬えるほどだったという」(『リオ百年史』二百六頁)から ...
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第31回県連ふるさと巡り=旧都=歴史あるリオ日系団体との交流=第6回=グランデ島=戦時中に突然、家長拘留=「世界で何が起きてるの」
ニッケイ新聞 2009年3月25日付け 「みんな親切にしてくれるから一回行くと続けて行きたくなる。今度は終いかと思いながら、もう三回目」。そう原口ますこさん(80、熊本)は笑う。十日朝、一行はイーリャ・グランデに向かっていた。 コリンチャンスで活躍する有名サッカー選手の別荘が立つ小さな「ロナルドの島」を右手に見て、一行を乗せ ...
続きを読む »第31回県連ふるさと巡り=旧都=歴史あるリオ日系団体との交流=第5回=懐旧談に華が咲く=縁者の多いリオとサンパウロ市
ニッケイ新聞 2009年3月24日付け 「いやあ、ひょっこり会うもんですね、びっくりしました」。リオ在住三十年になる斉藤光さん(71、群馬)は以前、一九六〇年代にミナス州イパチンガでウジミナス創立時に一緒に働いていた仲間とも、ふるさと巡り一行との交流会で偶然再会した。さらに五七年の同船者の知人とも二十年ぶりに再会し、驚いた様子 ...
続きを読む »第31回県連ふるさと巡り=旧都=歴史あるリオ日系団体との交流=第4回=リオ日系=全伯に誇る高貴な「清苑」=カンタガーロ=「3年したら名所に」
ニッケイ新聞 2009年3月21日付け 八日朝、天高く秋晴れの中、爽やかな空気のコパカバーナ海岸の波打ち際で参加者の一人、中野文雄さん(87、福岡)は、「七十年間ブラジルにおるが、リオは初めて。冥土の旅のいい土産ですよ」と呵々(かか)大笑した。 一行はリオの誇る観光地コパカバーナ海岸のレメ・オットン・ホテルに宿泊。全員が海際 ...
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ニッケイ新聞 2009年3月20日付け 「あの炊き込みご飯を作ったのは保科さんだと聞いてきました。あの味は、三重県ではないですか。私が作るのと同じ味がします」 会館の裏方で、第一次入植者の保科静江さんを取材していると、一行の多川富美子さん(72、三重)が息せき切ってやってきて、驚いた様子でそう尋ねた。 交流会の昼食では、サ ...
続きを読む »第31回県連ふるさと巡り=旧都=歴史あるリオ日系団体との交流=第2回=サンタクルース=日本人に危害なら逮捕!=戦時中に異色の待遇与える
ニッケイ新聞 2009年3月19日付け サンタクルース日伯農村協会では昨年九月二十七日、約二百五十人が集まって創立七十周年が祝われた。オザスコ生まれの宮田聖二会長(70、二世)は「昔ここにおった人もサンパウロなどから駆けつけてくれた。とても盛大だったよ。今は記念誌を作ろうと調べているところ」という。 『リオ州日本移民百年史』 ...
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ニッケイ新聞 2009年3月18日付け すがすがしい朝の空気の中、サンパウロ州との境にあるリオ州イタグアイ市のレストランで朝食をとった時、サンパウロ市在住の浜口洋さん(64、三重)は「渡伯して最初の二十年間リオに住んでいました。ここは私のふるさとです」とテレブラス勤務時代を感慨深げに振り返った。第三十一回県連ふるさと巡りの一行 ...
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