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63年目の訪問=負け組幹部襲撃犯=日高さん元DOPSへ

 「人間守るものがあれば、恐くも淋しくもないものですよ」――。勝ち負け抗争の実行犯だったマリリア在住の日高徳一さん(82、宮崎)が自首後に収監、尋問を受けていた聖市ルス駅近くの元DOPS(政治社会警察)に先月、六十三年の時を経て訪れ、改めて当時の心境を語った。七歳で移住、十九歳で終戦を迎えた日高さんが命をかけて守ろうとしたもの、それは日本と皇室の尊厳だった。

63年目の訪問=負け組幹部襲撃犯=日高さん元DOPSへ=(下)=「臣聯との関係なかった」=皇太子あいさつに「無我の境地」

ニッケイ新聞 2009年4月8日付け  一九四五年八月十五日、日本全面降伏―。この知らせを聞き、激しく動揺したのが当時推定三十万人といわれるブラジル日系社会だった。  絶望に打ちひしがれたコロニアの大半が、敗戦を信じたくない「心情的勝ち組」だった。  多くが農村に住んでおり、戦中の邦字新聞の刊行停止もあって情報が乏しかったことも ...

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63年目の訪問=負け組幹部襲撃犯=日高さん元DOPSへ=(上)=「国と皇室守るためやった」=変わらぬ建物、蘇る記憶

ニッケイ新聞 2009年4月7日付け  「人間守るものがあれば、恐くも淋しくもないものですよ」――。勝ち負け抗争の実行犯だったマリリア在住の日高徳一さん(82、宮崎)が自首後に収監、尋問を受けていたサンパウロ市ルス駅近くの元DOPS(政治社会警察)に先月、六十三年の時を経て訪れ、改めて当時の心境を語った。七歳で移住、十九歳で終戦 ...

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