農協婦人部連合会(ADESC、内海千代美会長)の二十二人が先月二十五日からボリビアを訪れ、同国日系コロニアとの交流、現地視察の旅行を行なった。ADESCはこれまでにパラグアイを二度訪れており、今回が三度目の国外訪問。一行は二十九日まで五日間をかけてサンタクルス市、サンフアン移住地、オキナワ移住地を回り、各地日系コロニアと交流を ...
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連載=アマゾンを拓く=移住80年今昔=【エフィジェニオ・デ・サーレス編】=(上)急勾配、強酸性の〃農地〃=困難乗り越え、卵の里築く
ニッケイ新聞 2009年6月23日付け 現在日系三十二家族が住むエフィジェニオ・デ・サーレス移住地は、百八十万都市マナウスが消費する鶏卵の約七割を供給する〃卵の里〃だ。アマゾナス州政府と契約を結んだ日本政府は、一九五八年十一月に第一陣十七家族、六一年までに五十四家族を送り込んだ。マナウスの北四十キロに位置し、現在では「コロニア ...
続きを読む »日伯論談=第7回=ブラジル発=デカセギ現象の回顧と展望(下)=渡部和夫=在日ブラジル人は日伯つなぐ絆
2009年6月20日付け 日本社会はブラジルと異なり、民族や生活様式に関して高い同質性を持っている。アングロ・サクソン系の国のように、求心力が強く、少数民族を拒むような体質がある。 このような社会の特質は不変なものなのか? 在日ブラジル人との関係に変更があることを期待できるのか? それは在日ブラジル人の側の態度にもよるだろ ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=第6回(終)=移民悩ませた川に架橋=橋本自治会長「ついに征服」=野地さん「もう死なんといかん」
ニッケイ新聞 2009年6月16日付け 移住地最高齢の橋本房枝さんの長男、橋本博美さん(58)は、「父の選択はいい事だったと思いますよ」としみじみと語る。 「ようやく英語のアルファベットを覚えた」十二歳で入植。「第一陣の人が入って十年経っていたから、そんなに苦労はなかった。先住者の人に色々教えてもらってね」と控えめに話す。 ...
続きを読む »次の百年戦略のために=~日系社会とは何か~=第1部《世界史の視点から》(12・終)=人類史上稀にみる実験=動植物相すら変えた移住
ニッケイ新聞 2009年6月16日付け 前回の日本人奴隷連載の時、ポルトガル人やスペイン人が江戸初期まで日本に住んでいたことを書いた。実はその当時、混血児が多数生まれたが、幕府は外国人父親と子を共に国外追放した。 「一六七三年には、ポルトガルやスペインなどの南蛮人を父親に持った混血児たちが、日本の長崎の母と別れて父親に従って ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=5回=地元教育に献身、大谷三枝子さん=最高齢橋本さん「ここはいいとこ」
ニッケイ新聞 2009年6月13日付け ベラ・ビスタ移住地カルデロン地区には、日本人の名前をつけた公立学校がある。 「エスコーラ・ムニシパル・ドナ・ミエコ」(一九八四年創立、生徒数四百人)だ。 「最初は十五人くらいで始めた。寺子屋みたいなもの」と話すのは、同校の創始者、大谷三枝子さん(58、福島)。 五三年九月、第一陣の ...
続きを読む »日伯論談=第7回=ブラジル発=デカセギ現象の回顧と展望(上)=渡部和夫=子供の教育責任は誰に
2009年6月13日付け すでに多くの専門家が、各々の経験に基づいた知見をこの欄に書いた。世界同時不況によって多くの在日ブラジル人が失業状態にあり、相当数(五~八万人)が一定期間に帰伯するだろう。 しかし、それでもかなりの者が日本に残る。長期的展望の下、定職を持ち、家を買い、子供を学校に通わせている。二宮正人CIATE理事長 ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=第4回=嵩む人件費、立ちはだかる川=10年間は借金だらけ=農協活動「得するのはブラジル人だけ」
ニッケイ新聞 2009年6月11日付け 残った移住者らは密林を「拓」き、生きる道を「開」くことに懸命になるしかなかった。文字通りの開拓生活が続き、日本からの携行資金もやがて底をついた。 野地さん同様、第一陣で入植した宍戸宏光さん(72、神奈川)も当初の生活を振り返る。フィリピン生まれ。 「父(進さん)がマニラ麻をやってたか ...
続きを読む »次の百年戦略のために=~日系社会とは何か~=第1部《世界史の視点から》(11)=「コロニア語」は財産=言語も〃移住〃し定着
ニッケイ新聞 2009年6月11日付け 普通、ブラジルはポ語だけだと思われているが、実は多言語大国でもある。 マラニョン州の地方紙「O IMPARCIAL」〇八年三月一六日付けには、「国連発表によれば世界には七〇〇〇の言語が存在し、ブラジルは言語数では世界九位の多さだ」との記事がでた。 ブラジルには二一五もの言語が存在し、 ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベラ・ビスタ編】=第3回=石崎矩之さん「絶望だった」=4俵蒔いて、収穫7俵=〃消えた〃携行資金
ニッケイ新聞 2009年6月10日付け 「絶望でした」――。第二陣として一九五四年六月に入植した石崎矩之さん(74、熊本)は当時の心境を回顧する。 「何を植えてもほとんど芽が出ない。出ても数日で枯れる。そもそも技術的な指導者が誰もいない。四俵の籾を蒔いて、刈り取れるのが七俵―。食えないですよ」 入植間もなく、四十肩のせいか ...
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