ニッケイ新聞 2009年10月14日付け 金融危機の開始からちょうど1年、これから日本はまた冬を迎える。わずか1年前には32万7千人を数えた在日ブラジル人のうち、すでに約5万人が帰伯した。例えば、エスタード紙9月6日付けでは「4万7千人が帰国し、うち3400人は日本政府による30万円の帰国支援策を受けており、この列には6600 ...
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アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《33》=過去を顕彰する墓と森=未来に挑戦する日系学校
ニッケイ新聞 2009年10月14日付け トメアスーのサントメ墓地には、移住地に支援を惜しまなかった千葉三郎日伯議連会長、南拓を主導した鐘紡の武藤山治社長、開拓最前線で悪戦苦闘した福原八郎南拓社長、胡椒をもたらした臼井牧之助氏、東京農大拓殖科の杉野忠夫初代科長の5人の墓がある。 〃第二の故郷〃トメアスーに自らの墓を建てようと ...
続きを読む »日伯論談=第22回=日本発=小島祥美=ひるまない岐阜県=義務でない外国人子弟の教育
2009年10月10日付け 岐阜県在住の日系ブラジル人は製造業を中心とした派遣労働に多く従事していますが、彼(女)らの雇用状況は昨年の未曾有の経済危機により大きく変動しました。 ソニーの家電工場やトヨタ自動車の下請け企業等で就労し、地域経済を支えてきた日系ブラジル人は、景気悪化に伴い真っ先に「派遣切りの対象」として白羽の矢が ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《32》=赤道直下のゴルフ場=数奇な運命経た野球旗
ニッケイ新聞 2009年10月10日付け 「ボクはフルーツが大好き。ここは年がら年中、トロピカルフルーツがあるから永住を決めた」。五十嵐栄祐さん(えいすけ、68、新潟)はニチレイの駐在員だったが、65歳で定年退職し、帰国せずに妻子とベレンに住み着いた。 その五十嵐さんが会長を務めるのが、1975年に創立したアマゾン・カントリ ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《31》=民家裏庭の手作り土俵=全伯制覇した北伯相撲
ニッケイ新聞 2009年10月9日付け パラー州サンタイザベル市の一般民家の玄関で呼び鈴を押して入れてもらい、家を通り抜けて、裏庭の洗濯物をかき分けて奥へ進むと、ようやく探していたものが見つかった。 土俵だ。裏庭とはいえ、生えている樹木はアマゾンそのもの。濃厚な森の匂いのする中に仮設土俵はあった。屋根まで作ってあり、手間がか ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《30》=続く二世の社会進出=政治家や大学教授に
ニッケイ新聞 2009年10月8日付け パラー日系商工会議所の山田フェルナンド会頭は90年、同州初の日系高官として州商工鉱庁の長官に就任した。93年には日系初の州議としてナガノ・テオドロさんが繰り上げ当選するなど、二世や準二世世代の各界での躍進は著しい。 パラー州に3人いる日系市長の一人、サンタイザベル市長のカルロス・マリオ ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《29》=援協=第3病棟の完成目指す=頼りになる福祉団体
ニッケイ新聞 2009年10月7日付け ベレンで「援協」と言えば、アマゾニア日伯援護協会(生田勇治会長)のことだ。今年創立44周年で、会員数は1126人(08年、半数は日本国籍者)、職員数は345人を誇る。 アマゾニア病院の他、トメアスーの十字路アマゾニア病院、厚生ホームも運営しており、奥地巡回診療や高齢者診療、福祉活動など ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《28》=32店舗誇る商業界の雄=7千人雇用の山田商会
ニッケイ新聞 2009年10月6日付け 一世の多くは農業に従事したが、二世以降の世代は弁護士、医師などの自由業、建築業、印刷業、農産加工業など多様な分野に進出した。その象徴が山田商会だ。北伯地方で「Y・YAMADA」を知らない人はいないといっていい。 小さな農機具商から始まり、自動車販売、レストラン経営、旅行業などの多彩なグ ...
続きを読む »日伯論談=第21回=ブラジル発=川村真由実=親と教育者の責任=帰伯後にどう空白を埋めるか
2009年10月3日付け 日本から親と共に帰国した子供たちとの初めての出会いは1998年のことでした。新しい挑戦、達することのできなかった目的に対しての絶望、多くの喜び、さまざまな気持ちとの戦いの11年でした。 多くの帰国子女に接していると、どんな子が来ても大丈夫だという安心感に満たされそうになりますが、その度に目の前に現わ ...
続きを読む »アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《27》=北伯日系人は5万人=都市部で活躍多様化へ
ニッケイ新聞 2009年10月2日付け 「サンパウロから入ってアマゾン通って、カリブ海、ゴールはメキシコに決めてたんですがね」。真面目な顔をしてユニークなことを言うのは、汎アマゾニア日伯協会の事務局長、堤剛太さん(61、宮崎県出身)の専売特許だ。 飛行機移住3回目の1974年にJICA海外移住研修生として渡伯した。「日本人が ...
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