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『日伯論談』=様々な問題を俎上に

 本紙は日本・ブラジル間に横たわる様々な問題を、両国の有識者らが交替で論じる企画『日伯論談』を毎週土曜日に掲載中。
 執筆内容は翻訳し、日本語はニッケイ新聞三面、ポルトガル語は本紙ポルトガル語版「ジョルナル・ニッパク」に掲載します。
 世代やコロニアを超えた議論を深め、両国の更なる相互理解を深めることを趣旨としています。
 読者の皆さんによる異論、反論、感想も受け付けますので、ニッケイ新聞編集部までお寄せください。
 (註)「論壇」ではなく、日伯間で談論風発となるよう「論談」としています。

日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第29回=横田パウロ=元ブラジル中銀理事=激しい攻勢かける諸外国勢

2009年12月5日付け  日伯関係を論じるよう招かれたのは名誉なことですが、それが難しい課題であることを実感しています。日本移民百周年の記念行事や、エネルギー分野の共同研究を進める両国の提携をうけ、楽観的な視点で述べたいところですが、そうもいきません。  ブラジルと諸外国との関係を考えるとき、多くのブラジル人は対日交流の滞りに ...

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日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第28回=ブラジル日本商工会議所会頭=田中信=日伯経済交流の変遷

2009年11月28日付け  昨年はブラジル日本移民100周年を迎えました。この100年を日伯経済交流から見ると、最初の50年は主として人力をもって日本移民がブラジル農業の発展に地味だが大きな役割を果たした時代でした。  1950年代以降はこれに資本と技術を携えた企業進出が加わり、ブラジルの工業発展にも貢献した時代と言うことが出 ...

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日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第27回=三好康敦=Primotech21社長=地上デジタル放送と日伯経済交流=「採用から今日まで、今後の展望」

2009年11月20日付け  日本とブラジルは補完関係があると言われ、これは互いに補いながら協力しあう環境があるという事ですが、一方では異なる点が多く交流には沢山の課題があると言う事でもあります。それでは地上デジタル放送(地デジ)に日本方式を採用したテレビの領域では如何なものか?を採用から今日までと今後の展開について再考しました ...

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日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第26回=飯星ワルテル=新政権の日本=日伯プロジェクトを継続

2009年11月14日付け  麻生太郎政権が交代したのは9月半ば。私が会長を務める伯日議員連盟が真っ先に懸念したのは、麻生前総理のもとで社会経済、文化の面で良好に維持され、強化されてきた日伯関係である。  麻生氏は日伯議員連盟の会長であり、また若い頃からこの国にとても友好的な人物として知られている。この退任で、私たちの心配は、「 ...

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日伯論談=テーマ「日伯経済交流」=第25回=二国間協力の世界的意義=「技術」と「環境」で新段階へ

2009年11月7日付け  日伯関係の新時代の幕開けが告げられた。現在、新たな国際環境のもと、二国間の関係はより高度な関係へと質的変化を遂げつつある。  日伯経済関係は50~70年代に、ウジミナスはじめナショナル・プロジェクトやセラード事業に象徴される黄金時代を迎えた。  その後、ブラジル経済の混乱・日本経済の停滞により終止符を ...

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日伯論談=第24回=日本発=ブラジル人青少年の壁=スペシャリスト養成教育に力を

2009年10月24日付け  「職業訓練校の試験科目は日本語、一般教養、数学、適正検査と面接。僕ができたのは数学と面接くらい」―。そう語る中村ロベルトさん(仮名、23)は去年12月新潟県長岡市内の部品製造工場をクビになった。不況の波は約4年勤務し、日本語会話にも支障のない彼にも容赦なく襲いかかった。彼は職業訓練校に通ってコンピュ ...

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日伯論談=第23回=ブラジル発=藤江千恵子=デカセギ帰伯者の子ども=ブラジル公立校への転入

2009年10月17日付け  世界的な経済危機の影響で、私が校長を務めるサンパウロ州立校は日本からブラジルに帰国した親たちの子どもを受け入れた。予想外の出来事で、経済的に何も計画のない形での帰国であるために、多くの親は子どものために公立校の空席を探すことになってしまったのだ。  このような生徒を受け入れている多くの学校は、彼らを ...

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日伯論談=第22回=日本発=小島祥美=ひるまない岐阜県=義務でない外国人子弟の教育

2009年10月10日付け  岐阜県在住の日系ブラジル人は製造業を中心とした派遣労働に多く従事していますが、彼(女)らの雇用状況は昨年の未曾有の経済危機により大きく変動しました。  ソニーの家電工場やトヨタ自動車の下請け企業等で就労し、地域経済を支えてきた日系ブラジル人は、景気悪化に伴い真っ先に「派遣切りの対象」として白羽の矢が ...

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日伯論談=第21回=ブラジル発=川村真由実=親と教育者の責任=帰伯後にどう空白を埋めるか

2009年10月3日付け  日本から親と共に帰国した子供たちとの初めての出会いは1998年のことでした。新しい挑戦、達することのできなかった目的に対しての絶望、多くの喜び、さまざまな気持ちとの戦いの11年でした。  多くの帰国子女に接していると、どんな子が来ても大丈夫だという安心感に満たされそうになりますが、その度に目の前に現わ ...

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日伯論談=第20回=ブラジル発=安楽恵子=スザノ日伯学園の経験=一生の宝を持った子供たち

2009年9月26日付け  スザノ日伯学園(CENIBRAS)は、創立から約4年間で約30人の帰伯子弟を受け入れてきた。ここは、汎スザノ文化体育農事協会(ACEAS)により創立された9年制の初等教育機関で、日中通ってくる生徒の約9割に日語を教える。そのうち44%は非日系生徒になる。  帰伯児童はそれぞれ違った経緯を持ち、違った処 ...

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