ニッケイ新聞 2010年2月24日付け 二世は、ニッポン移民の子として生れたところに、ふつうのブラジル人とはちがう性格がすでにある。二世は、コロニアと切りはなせない運命的なつながりをもつて生れてきているので、ニッポン移民のブラジルにおける発展、ひいては、ブラジル社会への貢献をより盛大に、効果的にするためには一世と二世の力強い協 ...
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二世とニッポン語問題=―コロニアの良識にうったえる―=アンドウ・ゼンパチ=第7回=三つの二世像(2)
ニッケイ新聞 2010年2月23日付け ポルトガル語は、グルーポでならっただけで、町へ出て困ることはないが、ポルトガル語の新聞も本も、ほとんどよまない。中には、一世とあまりかわらないくらいニッポン的なのがたくさんいる。このタイプの中には、一世たちとは同じにつきあえるが、ブラジル人の中に出るとコトバの不自由なことや、ブラジル的な ...
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ニッケイ新聞 2010年2月19日付け ある神父が、インドの森林の中を歩いていた時、オオカミの穴から、年が七つと二つぐらいと思われるふたりの女の子を見つけだした。胸や肩や頭には長い毛が密生しており、四足で走ればとても人がおいつけなかったそうだ。生肉を好んでたべ日がくれると活動を初め、夜中の10時と1時と3時にはきまって森にいる ...
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ニッケイ新聞 2010年2月18日付け そしてグルーポを出て、ブラジル人の社会で働くとか、都会の中学校へ進むとかによって、一部のものの人間像はますますブラジル化してくるが、グルーポを出ただけで、そのままニッポン人集団地にとどまって、親たちの仕事(おもに農業)を手つだうものの人間像は、せっかくグルーポ時代につけくわえられ、ブラジ ...
続きを読む »二世とニッポン語問題=―コロニアの良識にうったえる―=アンドウ・ゼンパチ=第4回=二世の人間像形成
ニッケイ新聞 2010年2月12日付け それにもかかわらず、二世の人間像についての研究は、まだ、手がつけられていない。今日までにも、二世について、いろいろ論議されてはいるが、二世の性質や考え方などの常識的な非難にとどまって、社会心理学的な立場からのペスキーザ(調査)をもとにしてなされるところまできていない。 わたしは、過去の ...
続きを読む »二世とニッポン語問題=―コロニアの良識にうったえる―=アンドウ・ゼンパチ=第3回=〝ニッポン〟を伝える日本語
ニッケイ新聞 2010年2月11日付け ニッポン語教育の根本目的は、二世とは何か、また、コロニアにとってどうあるべきか、ということが、はっきりきめられていないと、正しくつかまれない。二世は、一世にとって、その子である。しかし、ブラジルにおける一世は移民としてきた外国人であるが、二世は生来のブラジル人である。 このような外国人 ...
続きを読む »二世とニッポン語問題=―コロニアの良識にうったえる―=アンドウ・ゼンパチ=第2回=母国敗戦と日語教育の変質
ニッケイ新聞 2010年2月10日付け いわゆるニッポン語問題は、今始ったものではなく、以前からもコロニアの大きな問題として、つねに関心をもたれてきたものであるが、戦前の外国語教育が、わりに自由であった時代には、ニッポン語教育によって二世のブラジル化をできるだけくいとめようとする、むきだしの、いや、むしろ、国家主義的な背景をも ...
続きを読む »二世とニッポン語問題=―コロニアの良識にうったえる―=アンドウ・ゼンパチ=第1回
ニッケイ新聞 2010年2月9日付け 52年前、1958年のブラジル日本移民50周年の折にアンドウ・ゼンパチさん(1900―1983、本名=安藤潔、広島)が発表した『二世とニッポン語問題~コロニアの良識にうったえる』という小冊子は、いま読んでも「その通り」と納得する部分が多く、再読に値する文書だ。アンドウ氏は東京外語大ポ語学科 ...
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