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セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也

 ブラジルは1990年代、大豆をはじめとした穀物の生産量が大幅に伸び、農産物純輸出額では現在、世界一になっている。とくに大豆の生産量、輸出量では アメリカに次ぎ、ともに世界2位を誇る。その背景にあるのがセラード開発だ。しかもセラードには、いまだ開拓可能な土地が、牧草地からの転用も含めれば、 約2億ヘクタールもあるといわれ、潜在的な生産力は農業大国・アメリカやオーストラリアをはるかにしのぐ。【今年3月にセラード取材を行った家の光編集部・佐藤哲也記者の『地上』6月号で掲載された記事(一部加筆・修正済み)を転載する・編集部註】

セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也=(終)=大豆、トウモロコシ、棉の輪作で土壌が安定

ニッケイ新聞 2010年6月8日付け  小山氏の仲間に日系三世の広沢エジソン氏がいる。かつてコチア産業組合で働いていた広沢氏は、小山氏の農場の近くで大豆を2520ヘクタール、トウモロコシを720ヘクタール、棉を1700ヘクタールで作っている。  年間1作で、大豆、トウモロコシ、棉をローテーションさせる。この地域では、大豆、トウモ ...

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セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也=(6)=土地の代金は大豆現物で

ニッケイ新聞 2010年6月5日付け  ブラジルでは、投資して土地を購入する。ところがほとんどの場合、このすべてが農地として使えるわけではない。開墾と土壌改良には時間と資金が必要で、農地だけを買えば資金がより必要になる。開拓済みの農地に作付けをする一方で、農家は自分たちの手で、未開拓の土地を拓いていく。  小山氏は83年9月に1 ...

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セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也=(5)=効果的コストで驚異的収量

ニッケイ新聞 2010年6月3日付け  次に訪問したのが、ミナス・ジェライス州の北に位置するバイア州だ。その州西部の都市・バレイラスから西に80キロほどの位置にルイス・エドワルド・マガリャンエス市(以下LEM)がある。  LEMの北部には、大豆、トウモロコシの大穀倉地帯が広がっている。見渡すかぎりの大豆、トウモロコシ畑が地平線と ...

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セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也=(4)=広がるGMO大豆の栽培

ニッケイ新聞 2010年6月1日付け  ブラジルでの大豆生産というと気になるのが、遺伝子組み換え大豆の動向ではないだろうか。  ブラジルでは近年まで、国がGMO(遺伝子組み換え)大豆の栽培を禁止していた。しかし、アルゼンチンやパラグアイなど近隣諸国からの種子流入が起こり、急速に広がっていった。国はこの状況に条件付きながらも許可せ ...

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セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也=(3)=投資型農業、農協も立ち上げ

ニッケイ新聞 2010年5月29日付け  ウナイはもともと、降水量の多い地域ではない。セラードには、年間1800ミリを超える地域から、ほとんど降らない地域までさまざまだ。降っても、雨季に集中し、乾季にはまったく降らないという地域もある)  そこで、降水量の少ない地域に導入されているのが灌漑設備の「ピヴォ・セントラル(中央灌水)」 ...

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セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也=(1)=最高の気候、最悪の輸送

ニッケイ新聞 2010年5月27日付け  ブラジルは1990年代、大豆をはじめとした穀物の生産量が大幅に伸び、農産物純輸出額では現在、世界一になっている。とくに大豆の生産量、輸出量ではアメリカに次ぎ、ともに世界2位を誇る。その背景にあるのがセラード開発だ。しかもセラードには、いまだ開拓可能な土地が、牧草地からの転用も含めれば、約 ...

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セラードの今を歩く=家の光編集部・佐藤哲也=(2)=ミナス・ウナイの農協を訪問

ニッケイ新聞 2010年5月28日付け  セラード農業開発では、1~3次にわたる試験的事業を経て、本格的な入植が始まった。まず、1次試験地として入植が始まったのがブラジル南東部にあるミナス・ジェライス州だ。そのミナス・ジェライス州のウナイ市にあるコアノール農協を訪ねた。  ウナイは首都ブラジリアから南東に約200kmにある街。ま ...

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