ホーム | 連載 | 2012年 | 「健康体操」は誰のもの?

「健康体操」は誰のもの?

 カラフルなTシャツで統一し、歌謡曲にあわせて溌剌と楽しく体操する「健康体操」。今、体操実施の権利と商標登録を巡り、ブラジル健康表現体操協会(川添敏江会長、2006年発足、以下「協会」)とリベルダーデ文化教育健康協会(岩井輝禎会長、以下ALCES)の間で厳しい対立が続いている。市田イツ子同協会副会長(当時)と岩井さんが2年前に発足させたALCESが、協会より先に、ロゴマークと名称の商標登録を行ったことが発端だ。この時協会では商標登録に必要な法人登録の準備を進めており、敏江会長の夫である川添博代表は「知っていて先に登録するなんて汚い」と憤慨する。すぐに異議申し立てを行ない、日本本部の意向として協会にのみ体操を指導する権利があると主張、それに対し、岩井会長は「健康と体操は皆のもの。何故独占しようとするのか」と反発している。

「健康体操」は誰のもの?=(下)=川添代表「本部の意向尊重すべき」=岩井会長「協会に独占権ない」

 商標登録の出願をした後、官報掲載から60日以内ならば、他団体から異議申し立てができる。協会がALCESの出願に気づいた時点で期限は数日後と迫っており、ロゴ・名称の登録出願には法人登録が必要だった。  「困りに困りぬいて、やむなく長崎県人会(法人登録済み)を使わせてもらった」と川添博代表(同県人会会長)は明かす。すぐさま主な役員 ...

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「健康体操」は誰のもの?=(上)=お互い一歩も引かず対立=商標登録と実施権利巡り

 カラフルなTシャツで統一し、歌謡曲にあわせて溌剌と楽しく体操する「健康体操」。今、体操実施の権利と商標登録を巡り、ブラジル健康表現体操協会(川添敏江会長、2006年発足、以下「協会」)とリベルダーデ文化教育健康協会(岩井輝禎会長、以下ALCES)の間で厳しい対立が続いている。市田イツ子同協会副会長(当時)と岩井さんが2年前に発 ...

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