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ブラジル文学に登場する日系人像を探る3=ギマランエス・ローザの「CIPANGO」=ノロエステ鉄道の日系人=中田みちよ

ブラジル文学に登場する日系人像を探る3=ギマランエス・ローザの「CIPANGO」=ノロエステ鉄道の日系人=中田みちよ=第6回

ニッケイ新聞 2012年11月1日付け  日本人はきたときはみんな貧乏で金持ちになって帰る・・・。出稼ぎ根性はブラジル人たちだって看破していたんだ・・・私も読み終わってバンザーイ、バンザーイ。そういえばバンザーイなど久しく言わないし聞かなくなりました。聞けば違和感がともなうような時代になってしまいました。時間のなせる業。植民地の ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る3=ギマランエス・ローザの「CIPANGO」=ノロエステ鉄道の日系人=中田みちよ=第5回

ニッケイ新聞 2012年10月31日付け  開拓期の日本人はずいぶん蛇を食べましたからね。幸運をもたらすというより精がつくと信じられていたように思います。トカゲやハリねずみなど、山を伐採中に見つけては手当たりしだいに試食したものです。  それは故郷のだれかれに見せる一種のパフォーマンスだったのかもしれません。父はまたそんなことを ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る3=ギマランエス・ローザの「CIPANGO」=ノロエステ鉄道の日系人=中田みちよ=第4回

ニッケイ新聞 2012年10月30日付け  「そこから私たちは「サッカラ」(シャカラ)に向かった。密生した竹やぶがあたりに趣を添えている。そしてサトウキビ畑が緑の迷路を作っている。住宅に近づくと、堆肥がつよく匂った。異常な臭気、様々な物質が醸成するもの。人間の汚物の匂いに似ている」  豚を飼ったことがある私には思い当たる光景です ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る3=ギマランエス・ローザの「CIPANGO」=ノロエステ鉄道の日系人=中田みちよ=第3回

ニッケイ新聞 2012年10月27日付け  「彼らは街からあまり遠くないにカリチ(借り地)をしているのだった。水先案内人としてハチミツ(もしかしたら三橋?)さん宅まで連れてってくれた黒人はこう明かした。『やっこさんたちは、大きなたるに豚のえさを溜めるんだ。わけの分からないもんをみんな混ぜくって、醗酵して、苦いような臭気がして…豚 ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る3=ギマランエス・ローザの「CIPANGO」=ノロエステ鉄道の日系人=中田みちよ=第2回

ニッケイ新聞 2012年10月26日付け  移民の多くはマット・グロッソがどこにあり、どんなところかも知らなかったのですが、まずイツー駅に集合して(農園を逃げ出した第一回移民が多い)二手に分かれました。  ①は鹿児島県人などと合流し、サントス港に集まった組で、鉄道建設会社が雇い入れた貨物船にのり、アルゼンチンのラプラタ河からパラ ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る3=ギマランエス・ローザの「CIPANGO」=ノロエステ鉄道の日系人=中田みちよ=第1回

ニッケイ新聞 2012年10月25日付け  死後出版された『Ave, Palavra(言葉のモザイク)』(2001年、フロンテイラ出版社、第5版)というジョアン・ギマランエス・ローザ(1908—1967)の短編集を手にしたとき、まさかと思いました。  これは1947年から1967年にかけて新聞・雑誌に発表された60の随筆を編んだ ...

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