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五輪とブラジル柔道=国民的競技に成長した秘密=伯国講道館柔道有段者会会長 関根 隆範

 感動と熱狂に包まれて、ロンドンオリンピックが閉幕した。今回のロンドンオリンピックで、ブラジルに在住する我々が、ブラジル国民と一緒に感動し、最も話題にし続けたオリンピック種目は、柔道であったのではないだろうか。五輪旗は2016年のリオオリンピック開催を目指して、早速リオに到着した。南米初のオリンピックは、このブラジルで、過去の歴史にない政治経済の安定、成長の時期に、開発途上国から先進国への仲間入りの歩みという画期的なタイミングで、4年後に開催されるべく準備が始まった。

第4回=五輪精神と嘉納治五郎

ニッケイ新聞 2012年8月28日付け  クーベルタンは手記に、古代オリンピックがヘレニズム(ギリシャ精神)文化圏の宗教行事であった祭典を、さらに広げ国際的なスポーツの祭典とし、ヨーロッパ文化が、アジアの洗練された文化、芸術と交じり合う事の大切さを記している。その糸口として彼はIOC会長として日本の文化を求めていたとも言われ、ス ...

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第3回=審判規定の問題大きい

ニッケイ新聞 2012年8月25日付け  日本の男子は金メダルを一個も獲得できなかった事は、本家として真剣に将来の日本の柔道あり方を考え直すべき時期に来ている。金メダルの獲得が女子の一個であった事で、日本の柔道が凋落期に入ったとは思われないが、世界の柔道界は他のスポーツ以上に、普及のスピードを速め、技も、力も、強力なダイナミズム ...

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第2回=我が子と分けへだてなく教え

ニッケイ新聞 2012年8月24日付け  報道に関してだけでなく、ブラジル柔道選手の試合を見ても他国に比べ姿勢が良く、腰を伸ばして、一本を取る柔道を目指し、態度が立派であったように思う。  フェリッペ・キタダイ選手は男子60キロ級で、ゴールデンスコアに入り、最後に相手を背負ったが、その技は、力の全てを出し切った無心の背負い投げ以 ...

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第1回=競技と共に報道レベルも向上

ニッケイ新聞 2012年8月23日付け  感動と熱狂に包まれて、ロンドンオリンピックが閉幕した。今回のロンドンオリンピックで、ブラジルに在住する我々が、ブラジル国民と一緒に感動し、最も話題にし続けたオリンピック種目は、柔道であったのではないだろうか。五輪旗は2016年のリオオリンピック開催を目指して、早速リオに到着した。南米初の ...

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