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イペランジャホームで誤診?=善処か手遅れまで放置か

 「誰かの責任を問いたいわけではない。ただ手遅れの状態まで放っておかれたのが悔しい」―。そう無念そうに語るのは、徳永典子さん(62、福岡)=サンベルナルド・ド・カンポ在住=。サンパウロ日伯援護協会が経営するスザノ・イペランジャホーム(岩原勝一経営委員長、根塚弘ホーム長)に入居していた母、丸山ナツさん(享年87)が2月3日早朝、血栓症による虚血を原因とする「壊疽」(体組織の腐敗に特徴付けられる壊死の合併症)で亡くなった。真っ黒になった右足は、亡くなる直前に切断。左足は黄疸ができた状態だった。入居したのは2010年末。「定期的に医師が診察するにも関わらず、どうしてこんなになるまで放っておいたのか」と憤る。根塚ホーム長、医師、看護婦にぶつけると、両側の発言は食い違う。果たして真相はどこにあるのか――。(田中詩穂記者)

(下)=徳永さん「施設はいいが医者は…」=根塚ホーム長「全く問題ない」

ニッケイ新聞 2012年3月24日付け  徳永さんは、イヴァン医師がモジの病院の担当医と話して「訴訟をやめさせたのでは」と推測している。同医師に本紙がそれを質問したところ、「手術した医師とは単なる仕事上の知り合い。確かに話したが、手術する前の日、足を切断する必要があるとの報告を受けただけ。責めるような発言もなかった」と答えた。 ...

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(中)=食い違う両者の〃証言〃=医師「ホームは病院じゃない」

ニッケイ新聞 2012年3月23日付け  緊急入院2日後の1月27日早朝、医者から右足の切断を宣告された。「何とか避けられないか」という徳永さんに対し、医者は「足を切らなかったら、毒素が体中にまわって毒血症になる恐れがある」と言われた。「切断した時には、切っても血が出ないような状態だった」という。  「医師からは『左足もいずれ切 ...

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(上)=対応に憤る徳永さん=「足が真っ黒になった」

ニッケイ新聞 2012年3月22日付け  「誰かの責任を問いたいわけではない。ただ手遅れの状態まで放っておかれたのが悔しい」—。そう無念そうに語るのは、徳永典子さん(62、福岡)=サンベルナルド・ド・カンポ在住=。サンパウロ日伯援護協会が経営するスザノ・イペランジャホーム(岩原勝一経営委員長、根塚弘ホーム長)に入居していた母、丸 ...

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