ニッケイ新聞 2012年6月23日付け 神奈川県にある在日外国人向け健康保険会社「ビバビーダ メディカルライフ社」の代表取締役、野口重雄さん(55、東京)に「帰伯者と日本居残り者の違い」についての印象を聞いた。野口さんは外国人労働者問題協議会の事務局長を務め、長年デカセギの問題に関わっている。 日本に残った人には「先を見越し ...
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日本に戻るか定住か=デカセギ大量帰伯世代=(7)=就労経験をブラジルで活かせ=「規律と生産性身に付けよ」
ニッケイ新聞 2012年6月22日付け 与儀花城トシアキ・イウトンさん(48、三世)=サンパウロ市在住=は、東日本大震災を体験して生き残り、その経験を帰伯後に活かそうとしている数少ない日系人だ(4月11日付本紙7面掲載)。デカセギとして訪日し、原発で有名な宮城県女川市に住んでいた。 訪日のきっかけは、18年間も同町に住んでい ...
続きを読む »日本に戻るか定住か=デカセギ大量帰伯世代=(6、番外編)=「日語でブラジル変えたい」=在日経験きっかけで教師に
ニッケイ新聞 2012年6月21日付け 日本で過ごした経験を当地での就職と、人生のやりがいにつなげた幸運な例がある。「教師は世界で一番良い職業だと思う」。サンパウロ市の大志万学院の教師、滝内バルチーラさん(26、四世)は流ちょうな日本語でそう断言する。 サンパウロ州ガルサ出身で非日系の父、日系三世の母を持つバルチーラさんは、 ...
続きを読む »日本に戻るか定住か=デカセギ大量帰伯世代=(5)=「子供の教育をブラジルで」=学齢期迎えて帰伯を決意
ニッケイ新聞 2012年6月20日付け 日本で中学、高校と学歴を重ねたデカセギ子弟は、一般にそのまま就職して社会人生活をはじめる。逆にブラジルで大学に入ればそのまま当地で就職、結婚となる可能性が高い。 つまり学齢期をどちらの国で過ごすかは、子供の一生を左右する重大な問題だ。そのことを意識する親ほど、どちらの教育を選ぶかで悩む ...
続きを読む »日本に戻るか定住か=デカセギ大量帰伯世代=(4)=「もう日本に戻らない」=馴染めなかった就労体験
ニッケイ新聞 2012年6月19日付け 日伯の行き来を繰り返し、経済危機や個人的な事情で引き挙げたことをきっかけに、訪日の選択肢をきっぱり断ち切った人もいる。今回紹介する二人は60過ぎであり、もう少しで年金受給年齢になることも、帰伯を促す理由だったようだ。 80年代半ばから始まったデカセギブームももうじき30年を迎える中で、 ...
続きを読む »日本に戻るか定住か=デカセギ大量帰伯世代=(3)=「母弟を呼び寄せたい」=ワケありの父とイジメ
ニッケイ新聞 2012年6月16日付け 「私がこっちで頑張って受け入れ態勢をつくり、日本にいるお母さんと弟を早く迎えに行きたいんです」。2月初めにミナス・ジェライス州都ベロ・オリゾンテ市であった日本祭りのブースで、通訳ボランティアとして働いていた15歳の女の子Aさん(匿名希望、三世)は、切実な表情でそう言った。 記者が日本生 ...
続きを読む »日本に戻るか定住か=デカセギ大量帰伯世代=(2)=金融危機で派遣会社廃業=「日本式サービス広めたい」
ニッケイ新聞 2012年6月15日付け 以前から日本で貯めた資金を元手に、帰伯後に事業を始める人は多いが、軌道に乗らず断念して再訪日するケースも少なくなかった。08年からの大量帰伯時代には、新しい種が芽吹いていないだろうか。 ◎ ◎ 北パラナのロンドリーナで美容室を営む、同州マウアー・ダ・セーラ出身の桜井豊さん(4 ...
続きを読む »日本に戻るか定住か=デカセギ大量帰伯世代=(1)=「直ぐにでも戻りたい」=現在も残る未練と迷い
ニッケイ新聞 2012年6月14日付け 2008年暮のリーマンショックに端を発した金融危機の影響で、日本に住むブラジル人労働者が「派遣切り」に遭い、3分の1にあたる約10万人が帰伯したといわれる。その中には既にブラジルに再適応して根を張ろうとする人、決心がつかずに悩んでいる人、日本に戻りたいと手を尽くしている人など様々なケース ...
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