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麻が結わえた南米との絆=エクアドルの古川拓植

麻が結わえた南米との絆=エクアドルの古川拓植=(5)=アバカ林の先に日本庭園=受け継がれる移住者の信念

ニッケイ新聞 2013年9月20日  「バルサのいいところはね」と羽富博さん。「種を撒いてから4、5年で切れる。手入れもほとんど必要ない。ちょっと土地が余っている人は種を撒いておけば臨時収入を得られて助かるんだよ」。  羽富さんがエクアドルに来たのは72年。日本の商社の駐在員として来たが独立した。古川拓殖の2代目古川欽一社長の資 ...

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麻が結わえた南米との絆=エクアドルの古川拓植=(4)=日本で有名「田辺バナナ」

ニッケイ新聞 2013年9月19日  エクアドルに到着した翌年に誕生した二男、田邊洋樹さん(ひろき、45)は、アメリカの大学を卒業後、日本で英語講師などをしていた。でも、兄の仕事の関係から、日本のバナナの取引先である会社に勤めるようになった。  兄弟に転機が訪れたのは2005年。たくさんの農家から集めたどんなものかわからないバナ ...

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麻が結わえた南米との絆=エクアドルの古川拓植=(3)=従業員とサッカーで団結=紙幣や煙草、紅茶袋にも

ニッケイ新聞 2013年9月18日  古木雄治さんの両親は子供の頃ボリビアのサンフアンに移民として渡ったが、後にエクアドルに再移住しており、南米生活は長い。でも家庭内は日本語で、古木さんも日本の大学へ留学経験があり、丁寧語も使いこなせる。  現地人とも日本人とも交渉が重要な役に適していたが、それまではフリーランスで通訳や映像の仕 ...

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麻が結わえた南米との絆=エクアドルの古川拓植=(2)=ダバオ時代とほぼ同じ作業=ラバと人の目と手が頼り

ニッケイ新聞 2013年9月17日  「いつも上を見て歩くのが癖になっている」と、切り倒されたアバカで足場の悪いプランテーションを歩く半沢勝さん。上を見るのは咲きそうな花がないか探すためだ。開花直後がいちばんしなやかな繊維が取れるのだそうだ。  茎の太さによって取れる繊維の量が違うため、3本合わせていつも同じくらいになるよう切る ...

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麻が結わえた南米との絆=エクアドルの古川拓植=(1)=戦前ダバオ、奇縁で再興=スザノからの転住者も入植

ニッケイ新聞 2013年9月14日  【秋山郁美エクアドル通信員】戦前からの熱い日本移民の志を引き継いだ男たちによるエクアドル移住——。南米の中でも日本人移住者が少なく、国策としての移民がなかったと言われるエクアドルだが、実は戦後、日本海外移住振興株式会社からの融資を受け、古川拓殖株式会社が事業を始めていた。知られざる「古川拓殖 ...

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