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ブラジルに於ける茸栽培の沿革と一考察=野澤弘司

 はじめに、この拙文は移民100年史編纂委員会からの要請により、移民100年史農業編第五章第一節キノコの項に掲載する目的で、約3年前に執筆した草稿である事をご理解頂きたい。  其の為、私は当編纂委員会が催した会合にも何回か出席し、ブラジルに於けるキノコの生産と流通に関する1930年代から2006年頃迄の史実を編纂して、移民史編纂委員会に当草稿を提出した。

ブラジルに於ける茸栽培の沿革と一考察=野澤弘司=(5)

ニッケイ新聞 2013年4月24日 《マッシュルーム栽培フローチャート(1970年代の一般的な栽培法)》 (1)菌床材料仕込み=稲藁、牧草、バカソ,馬糞、米ぬか、フスマ、化学肥料、微量要素等の菌床原料に加水しながら、巾、高さ共に約2mの堤防状に積み上げる。 (2)堆肥の切り返し=人力又はターナーでの切り返しを、7日毎に4回繰り返 ...

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ブラジルに於ける茸栽培の沿革と一考察=野澤弘司=(4)

ニッケイ新聞 2013年4月23日  1962年、モジダスクルーゼス在住の旧制鳥取高等農林専門学校出身の篤農家、瓜生知助も数年の試験栽培を経て、朋友古本から遅れる事10年にしてやっとマッシュルームの発茸に成功した。  1962年以降は、マッシュルームの栽培熱は急速に加速し、近郊農業の新規作物として大いに脚光を浴びた。当時の栽培者 ...

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ブラジルに於ける茸栽培の沿革と一考察=野澤弘司=(3)

ニッケイ新聞 2013年4月20日 《種菌の入手経路とその形態》  往時のマッシュルームの種菌は全て外国産で、其の入手は非常に難しかった。当時の日本は種菌の輸出禁止令下にあり、日本人でありながら、日本からの種菌の入手が途絶えたので、古本は物心両面に挫折感を味わったと懐古している。  サンパウロで唯一の種菌販売店は、サンフランシス ...

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ブラジルに於ける茸栽培の沿革と一考察=野澤弘司=(2)

ニッケイ新聞 2013年4月19日  ブラジルのキノコ栽培の歴史的、技術的経緯を知るには、ブラジルのキノコ業界の発展に偉大な足跡を遺した古本が、故橋本梧郎植物分類学者に請われて執筆し、1983年に農林水産省熱帯農業研究センターから刊行された、熱帯農業技術叢書 18号「ブラジルの野菜」の最終章(355?376ページ)に掲載された菌 ...

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ブラジルに於ける茸栽培の沿革と一考察=野澤弘司=(1)

ニッケイ新聞 2013年4月18日  はじめに、この拙文は移民100年史編纂委員会からの要請により、移民100年史農業編第五章第一節キノコの項に掲載する目的で、約3年前に執筆した草稿である事をご理解頂きたい。  其の為、私は当編纂委員会が催した会合にも何回か出席し、ブラジルに於けるキノコの生産と流通に関する1930年代から200 ...

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