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2013年

ブラジル文学に登場する日系人像を探る 10=中里オスカル=ジャブチ受賞『NIHONJIN』=中田みちよ=(1)=どこかで疼く「日本人」の血

ニッケイ新聞 2013年7月31日 写真=著者の中里オスカル。ジャブチ賞授賞式にて  とうとう最後の作品「にほんじん」の登場です。第54回ジャブチ賞(ブラジル書籍協会主催)の受賞作。賞設置から54年目にしてようやく日系三世中里オスカルが受賞したことに意義を感じています。選考委員同士の確執から新聞紙上をにぎわせたりしましたから、ご ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(48)

ニッケイ新聞 2013年7月20日  既述の憩の園の聞き取り調査の中には、次の様な話も記されている。  女性S「当時私たちはアルバレス・マッシャードへ行って居りました。そこで百姓をしておりました。いとこが街で、仲買商のところに勤めていて、ポルトガル語の新聞で色々な情報を見て、日本は勝ってなんかいないンだ、ものすごい爆弾のため惨憺 ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 9=ベルナルド・カルバーリョ=『陽はサンパウロに沈む』=中田みちよ=(1)=迷路をさまよう日系人達

ニッケイ新聞 2013年7月25日  同じ160余ページでも前回のルイス・フェルナンド・ヴェリッシモの『ジャパン・スケッチ』と、このベルナルド・カルバーリョ(Bernardo Carvalho、1960年)著『陽はサンパウロに沈む』(O Sol se poe em Sao Paulo、2007年)は内容的にボリュームが大いに違い ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(49)

ニッケイ新聞 2013年7月23日  ところで、その皇室の尊厳を侵し国家を冒?する暴言を吐いたハイセンとは誰なのか?  敗戦認識の啓蒙運動の中心部に居った人々が口にしたという記録や言い伝えはない。また、そんなことは、まず無かったであろう。  一般の敗戦派の中には、居たかもしれない。(筆者の記憶では、日本でも、終戦直後、そういう噂 ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 9=ベルナルド・カルバーリョ=『陽はサンパウロに沈む』=中田みちよ=(2)=難解なカフカ的日系世界

ニッケイ新聞 2013年7月26日  その精養軒でどんな議論をしていたのかというと、『・・・ナチズムを体験しなければ、世界はカフカを決して理解することも認識することもできなかっただろう。あるいはウイリアム・ブレイク(『天国と地獄の結婚』の作者、たまたまその日、英文学の講義で聴いたばかりだった)を例にひき、死後一世紀を経てはじめて ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(50)

ニッケイ新聞 2013年7月24日  つまり、間もなく始まる彼らの襲撃の真の動機は、認識派史観が言う様な「敗戦認識の啓蒙運動を封じるため」ではなく「敗戦派の中に広まっているという皇室や国家に対する暴言」「軽率で無責任な啓蒙運動に対する怒り」だったのである。 名前は初登場だが、押岩と同じキンターナの住人で、襲撃では山下や日高と行を ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (22)=実は身近なイグアッペ男爵=満漢政策が〃嫡子〃ならば

ニッケイ新聞 2013年7月24日  江戸時代の末期、笠戸丸のちょうど60年前の1848年10月12日、ブラジル帝国の若きドン・ペドロ二世は、イグアッペ米の生産で絶頂を迎えていたイグアッペの町の繁栄ぶりを顕彰し、「イグアッペ男爵」(Rua Barao de Iguape)という貴族称号をわざわざ作り、帝政に忠実に貢献するサンパウ ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (21)=満を持して株式会社に=高橋是清日銀総裁も参画

ニッケイ新聞 2013年7月23日  桂首相兼外相は1913年1月13日に外相公邸へ渋沢栄一、高橋是清(日本銀行総裁)ら30余人を召集して「伯剌西爾拓殖株式会社」の創立委員会を行った後、3月10日には東京商業会議所で創立総会を開き、渋谷を議長にして会社定款を可決した。  最高顧問に大浦兼武、渋谷栄一、相談役に近藤廉平、中野武営、 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (20)=水野龍も記事で援護射撃=深く肩入れする渋沢栄一

ニッケイ新聞 2013年7月20日  水野龍は『時事新報』(東京)の1912(明治45)年7月6、7日に寄せた「伯拉西爾通信」(上、下)の中で、《契約を締結しても、日本在住者はあとは容易だと思うかもしれないが、実際はこれからが大変だ。青柳氏はここまでに1年半を費やしたが、その間にも政治状況は移り変わり、いろいろな利害関係から運動 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (19)=南部に延びる鉄道構想=〃ファル帝国〃に心酔

ニッケイ新聞 2013年7月19日  南部3州はドイツ、イタリア、ポーランド移民などによって開拓され、ファルクァールが経営する鉄道会社がどんどん工事を進めている現状を見て、青柳は《欧洲の豊富なる資本と、之が営業の衝に当れる北米人の建設的才幹とは相待って、益々此事業を進捗せしめつつあるが故に、今日尚未開の域を脱せざるパラナ、サンタ ...

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