私が日系社会青年ボランティアとしてサンパウロに滞在したのは2001年から2003年、今から15年前のことです。改めて数えてみて、あれからもう15年という時間が経過したことに自分で驚きを感じるほど、時の流れは早いものです。 青年ボランティアは私にとって、2度目のブラジルでの生活体験でした。それ以前に社団法人日本ブラジル交流協会 ...
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JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第18回=元気を届け合いたい
ブラジルから大きな封筒が半年に一度届く。ブラジリア日本語普及協会の協会誌をいそいそと開く。 日本語教師の研修会を中心に活動報告が並ぶ。知った名前を見つけ、新しい教授法に挑む姿に元気をもらう。懐かしい首都の青空も目に浮かんでくる。 協会誌は昨年秋に第33号を数えた。カラー刷りで製本され、100ページを超えることも。17年前の ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第17回=受け入れてくれた地元に感謝
皆様、初めまして。現在マット・グロッソ州カセレス市で野球指導ボランティアとして活動しています山下裕太郎です。 日系ボランティア30周年記念という節目に立ち会うことができ、大変光栄に思います。日本から派遣されるボランティアにとっても、また現地で活動されている多くの人々にとっても、この「30年」は数字以上に充実した年月だったので ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第16回=どんどん広がるあいさつ運動の輪
私にとってブラジルは遠くて近い場所だった。祖母が小さいころ、昔語りで、たくさんの人が大きな船に乗って働きにいって苦労した話、祖母の友人がブラジルへ行ってずっと長い間会えていない話などを聞かせてくれていた。 地元にもたくさんのブラジルの人たちが住んでいた。好きなダンスを通してブラジル人の友達も1人いる。でもまさか自分がブラジル ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第15回=ロライマからモザンビークへ
ブラジルを離れて、3年余りの月日が経つ。任地ロライマ州で過ごした日々を懐かしく想うものの、地理的な遠さから、再訪はなかなか叶わない。 日系社会青年ボランティアとしてサンパウロから5千キロ、ブラジリアから3千キロ離れた、赤道直下の州都ボアヴィスタの農業試験場で、日系社会の方々に助けられながら生活し、進捗に悩みながら活動に臨んだ ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第14回=謙虚な気持ちで相手を尊重
私がこのブラジルの地に降りたのは、2015年7月1日、サンパウロは冬の最中だった。三週間のサンパウロでの研修を終え、配属先役員の方の車で任地であるスザノ市(サンパウロ州)へと向かった。 着任後すぐに、「やっと息ができる」という、何とも妙な事を思った。というのも、東京郊外の片田舎で育った私は、コンクリートに囲まれた都会というも ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第13回=日本で「言葉の壁」体験活かす
念願だったJICAボランティアに合格!!――合格通知を受け取った2014年11月8日のことは今でも鮮明に覚えています。 「海外で生活したことがある人」が輝いて見え、「私も海外で生活してみたい!」という思いを大学生の頃から抱いていました。JICAの現職教員特別参加制度を以前から知っていたので、その夢が叶ったあの日は「信じて走り ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第12回=サンパウロが大都会で驚いた
配属先はサンパウロ日伯援護協会です。職種は高齢者介護で、巡回診療の同行、援協3階福祉部や援協傘下の老人ホームや奄美事業所、サンパウロ市内にあるデイサービスシャロームやAFAIでレクリエーション活動を行なっています。 私は日本で、老人ホームや療養型病院などで介護福祉士として働いた後、介護支援専門員や介護保険に係わる事務など、介 ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第11回=絶え間なく続くブラジルとの縁
1996年にボランティアとして来伯し昨年で節目の20年。 この20年間、私とブラジルの関係は絶え間なく続いています。趣味、友人、仕事。人生の一部は何らかの形でブラジルに繋がってきました。 そして一昨年、16年ぶりに戻ってきました。今はこの国で仕事をして、24時間ブラジル漬けです。 ボランティア時代の配属先は、バイア州サル ...
続きを読む »JICA=日系社会ボランティア30周年=リレーエッセイでたどる絆=第10回=50年後も日本語学校が存続するために
JICA日系社会ボランティア制度の30周年、おめでとうございます。 1989年の夏、アルゼンチンを旅行していた時に、開発青年として日本語を教えている女性に出会い、海外での日本語教師の仕事に興味を持ちました。それが私とJICA日系社会ボランティア制度との長いお付き合いの始まりでした。 その後、1991年に海外開発青年6期生と ...
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