サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(7)=「この国の未来のために証言する」
「子孫に伝えるために、自分たちが苦しんだこの事件に対して、政府に謝罪を求めることに賛成する」。連邦政府に対し、損害賠償を伴わない謝罪要求訴訟の運動を行うことについて聞くと、橋本ルイス和英さん(89、
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(6)=事件から74年間の沈黙
サントス強制退去事件の当事者で存命の人は、ほとんどが当時子供だった。今回取材した中で、その時唯一大人だったのが、大正10年(1921年)生まれで、現在もサントスに住む当山正雄さん(98、玉城村(現南
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(5)=成功者も突然全てを奪われた
幸福で豊かな暮らしをしていた家族が、ある日突然、全てを奪われる。サントス強制退去事件の当事者たちの多くは、その事を誰にも語らなかった。 あまりに強いショックを受けたせいで、語れなかったのかもしれな
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(4)=「日本人はスパイ、出ていけ」
母親のトシ子さんから退去命令が下された話を聞いたゆうせいさんは、すぐに学校へ行って先生にその事を伝えた。先生は「私の家に来なさい」と申し出てくれたが、家族と共にいることを選び、先生に別れを告げた。
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(3)=敵性国人への病院での差別
佐久間さんは聖州マリリアに到着すると、日本人が経営する「ペンソンもり」に身を寄せた。着いた途端に産気づいた母ウトさんは、無事に子供を出産した。 新しい暮らしを始めて2年目の1945年、ウトさんはも
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(2)=「目の前で全てが奪われた」
佐久間正勝ロベルトさん(83、二世)は、1936年にサンパウロ州サントス市で生まれた。物心がついた時、既に日本は敵国としてブラジル政府に認識されていたという。事件当時は7歳で、小学校1年生だった。
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サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(1)=銃を持った警官が退去命令
第2次世界大戦中の1943年7月8日、サントス沿岸一帯に住む日本人移民6500人を中心とした枢軸国の移民に、サンパウロ州政治警察から24時間以内の退去命令が下された。着の身着のまま住居を追われ、土地