ホーム | 連載 | 2019年 | 県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(23)=旅行社の機転で救われた最終日

 昨晩の事故に加え、17日午前にはマナウス空港が濃霧に囲まれたために飛行機が離着陸できなくなり、34人が乗るはずだった便は結局キャンセルになった。  このような予想外の事故や自然現象は、県連のせいでも、グローバル旅行社のせいでもない。  グローバル旅行社が特別に手配してくれたおかげで、一行はいったん、ホテルに戻って休息することに ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(22)=マナウスに取り残された34人

 途中大雨に見舞われながらも、水上レストランで昼食を取った一行は、ホテル・ブルー・ツリー・マナウスに戻った。夜はアマゾン地域の魚料理レストラン「Amazônico Peixaria Regional」を訪れた。  ここでは、この旅で最もアマゾン色が濃厚な食事が味わえた。どれも美味しかったが、肉厚なピラルクのチーズ焼きや、焼いたタ ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(21)=グァタパラ移住者が大集合!

 二河川合流点へ向かうボートは、2つに分かれた。一緒になった伊東信比古さんは、いつものようにビールを持ち込み、色んな人に配り始めた。「この旅行中、朝、昼、晩とずっと飲んでいますよね?」と山田康夫団長に聞くと、「午前中に6缶飲んでいた時もあったよ」と耳打ちされた。天晴である。  式典のプレッシャーから解放されたかのように、横でZe ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(20)=神様のいたずらで舞い降りた子たち

 マナウスの夕食会は夜10時頃まで続いたため、連日ハードなスケジュールをこなす故郷巡り一行は、残念ながら途中でホテルに戻ることになった。  だが記者は居残り、90周年事業のためにわざわざ来伯し、故郷巡りの一員としてベレンとトメアスーでも自作の「アマゾン日本人移住90周年記念バラード」を披露してきたZenkyuさんのショーの出番を ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(19)=アマゾンの石川県人列伝

 西部アマゾンでは数少ない一世の野澤須賀子さん(旧姓・宮本)は、エフィジェニオ・サーレス移住地に入植した。その50年記念誌『天園』を読んでみると、1926年当時のアマゾナス州知事のエフィジェニオ・デ・サーレス氏から取った名前だという。  同移住地は、マナウス市への生鮮食料の供給を目的に、アマゾナス州が創設した計画移住地だ。日本人 ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(18)=マナウス 日系団体と進出企業が結束

 アマゾナス劇場の中に入るまでは、しばらく外で待機した。故郷巡り一行の中には、連日忙しい日程をこなしているため、疲れた顔で開場を待つ人も。そのまま30分程が経ち、ようやく中に入ることができた。  地元のスタッフが出迎え、式典参加者らを劇場内に誘導する。その中には、西部アマゾン日伯協会の会長で、祭典実行委員長を努める錦戸健さん(6 ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(17)=ベネズエラ難民が多いマナウス

 ベレン市で90周年の式典を終え、一行は15日の朝に飛行機でマナウスへ向かった。空港では、トメアスーとベレンの式典に出席していた、西部アマゾン日伯協会の竹田ヴラジミル満音副会長(60、二世)と再会した。  記者が拙いポルトガル語で話しかけようとすると、「日本語で大丈夫ですよ」とにこやかに答えてくれた。日本に4年近く住んでいたこと ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(16)=青森とパラーで徳讃えられた傑人

 さらに、工藤一成さんの強い意志とリーダーシップは同市の日系社会にも影響を及ぼした。イガラッペアスー日伯文化協会三十周年記念誌には、次の通り記載されている。  《イガラッペアスー日本人会発足を目指す有志の間で工藤一成に相談しようということになる。工藤は移住後間もないが日本在住中に長く青森県会議員を務め、県会議長まで務めた事があり ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(15)=青森県議がアマゾン移住

 9月14日夜、ベレン市内の平和劇場(Teatro da Paz)で「アマゾン日本人移住90周年記念式典」(生田勇治祭典実行委員長)が開催された。故郷巡り一行も記念式典に出席するために、午後6時半頃に同劇場へ到着した。  指定された席に辿り着くと、アマゾニア日伯援護協会(山本ジルベルト会長)の理事で血管外科医である工藤ファビオ昭 ...

続きを読む »

県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(14)=移民の人生は「小説より奇なり」

 その日、細田宏志さんにとってどうしても外せない用事があった。祖国から岩手県知事一行がパラグアイに訪れており、県から融資を受けていた細田さんは、歓迎会のために妻と幼い息子2人を置いて出かけた。  歓迎会が終わり、約8キロの暗い帰り道を歩いていた細田さんは、理由のない妙な胸騒ぎがした。「早く家に帰らなければ」――はやる気持ちを抑え ...

続きを読む »