ニッケイ新聞編集部は、読者の「終活」(人生の終りに向けた活動)意識の高まりに応え、「移民の終活座談会」を行った。ブラジル日系熟年クラブ連合会会長・上野美佐男、同会第3副会長・中川浩己、介護士・長谷川美津子(JICAシニアボランティア)、本紙編集長・深沢正雪の4氏が参加し、移民ならではの終活の悩みを語り合った。 驚くほどキレイな ...
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県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《8》=農業界における日系人の貢献
前節末に「カリフォルニア州(加州)とサンパウロ州は似ている」と書いた。その理由は、ともに「国の機関車」的な州だからだ。 08年の米国内総生産における加州の割合は13%で、文句なしの1位。人口も全米1位の3700万人。対するサンパウロ州はブラジル内総生産で最多の34%を叩きだし、人口も4600万人。 実は、南北アメリカ大陸で ...
続きを読む »県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《7》=日米伯の農業研修手伝った村松さん
全米日系人博物館のガイド・山田ロッキーさんは、「まだ日系アメリカ人迫害の歴史をしらない日本人、アメリカ人はたくさんいる。強制収容体験を語れる当時中学生以上だった人は、今はもう90歳を超え多くが亡くなられて少なくなった」と語り継ぐことの難しさに直面している。 同博物館ではロスの小中学生に歴史を知ってもらうために、無料でスクール ...
続きを読む »県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《6》=白人200人助けるために800人死傷
「442部隊は、200人の白人兵士を救出する作戦に動員され、その戦いだけで800人が死傷しました」とのロッキーさんの話を調べてみると、「テキサス大隊の救出」の話だった。44年10月24日、通称「テキサス大隊」がフランス東部アルザス地方の山岳地帯での戦闘で、ドイツ軍に包囲される事件が起きた。 山の上に陣取ったドイツ軍に対して、 ...
続きを読む »県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《5》=忠誠心調査でNoNo7割?
ペラッツォ教授によれば大戦中、ブラジルでは日系人を中心に収容されたのはパラー州トメアスー移住地だけだが、独ナチス党員や伊ファシスト党員が特に多かった南伯ではドイツ移民だけで約5千人、合計1万人以上が強制収容された。アメリカでは日系人だけの収容所が作られたが、ブラジルでは枢軸国人が混在したのが特徴だ。 同教授はその時、「当時の ...
続きを読む »県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《4》=伯米日系社会に共通した迫害体験
戦時中のアメリカ本土の二世は、『アメリカ人として国のために戦ってもいい。でも、それなら自分たちをちゃんとアメリカ人として扱い、家族を強制収容所から出して、元の生活に戻してくれ』と反論した。ロッキーさんは「強制収容は憲法違反だと訴え、逆に逮捕されたりしています。その訴えが認められるのは、なんと40年後なんですよ」と嘆いた。 日 ...
続きを読む »県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《3》=ハワイ日系人と米本土の違い
日系人迫害の極め付けと言える大戦中の強制収容所収容に関する展示は、全米日系人博物館の中心テーマと言える。 反日感情が強いことで知られたフランクリン・D・ルーズベルト大統領は1942年2月19日に「大統領令9066号」に署名を行い、「軍が必要とする場合(国防上)に強制的に『外国人』を隔離する」ことを承認した。真珠湾攻撃の2カ月 ...
続きを読む »県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《2》=「保険入れず、金も借りれず」
ロスの全米日系人博物館で、ガイドの山田ロッキーさんは「まず日系人の定義を確認します。日本から離れて住んでいる日本人およびその子孫です。僕も日系人です」というと、一行からは「一世は日本人、二世からが日系人では」との異論が飛び、「ダニエル井上もそう言っていましたが、ここではそう定義しています」と繰り返した。 「アメリカ日系人はハ ...
続きを読む »県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《1》=全米日系人博物館で固唾を飲む
ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)が主催する「第50回故郷巡り―カリフォルニア2019」が4月9日から17日まで開催され、53人が参加した。昨年の故郷巡りは移住150年を迎えたハワイ、今年は若松コロニーから始まった本土移住150周年を迎えたカリフォルニア州の日系人らと交流した。ロサンゼルス、サンフランシスコの日本人 ...
続きを読む »ブラジル日本交流協会=「ブラジルで1年研修しませんか?」=2018年度研修生体験談=<4・終>異文化の中で、自分の至らなさに気付く 黒澤菜月
18年度研修生の黒澤菜月(25)です。大学在学中に曽祖母の代からの信仰である「世界救世教」のブラジル研修に2度参加し、短期滞在の経験があります。大学卒業後は半年間ブラジル料理店で勤務し、その後1年半、愛知県内の高校で教員として勤務していました。 ブラジルへ興味を持ったきっかけは外国への好奇心からで、交流協会の研修事業に参加し ...
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