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2019年

ブラジル日本交流協会=「ブラジルで1年研修しませんか?」=2018年度研修生体験談=<3>=シャーマンに会いにブラジルへ 幸崎大樹

インディオ部落にて。幸崎大樹(25、兵庫)ヤマト商事にて研修

 「よおオカマちゃん、早くケツ出せよ」―――研修先のブラジル人同僚との、そんなふざけた〝挨拶〟で一日が始まった。  ブラジルに到着して3日。ヤマト商事での研修が始まり、ポルトガル語もよく分からないまま初日からレストランで客の注文をとることになった。ブラジル人同僚たちに身振り手振りで助けてもらった。  研修先の同僚とはすぐに友達に ...

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ブラジル日本交流協会=「ブラジルで1年研修しませんか?」=2018年度研修生体験談<2>=吉川昂海

 静岡県浜松市出身の吉川昂海です。高校までは、青々とした天然芝でプレーすることに憧れていたサッカー少年でした。  ブラジルに行こうと思った理由は、大学の国際学生寮でブラジル人の留学生と友達になり、彼の持つ人間性や、「人生を楽しんでる感」に憧れて彼の母国であるブラジルに行こうと思いました。  羽田を発つ前は、ブラジルは太陽の国で楽 ...

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ブラジルで得た、自分への自信と未来への期待=2018年度ブラジル日本交流協会生体験談=井上雅子

井上雅子さん(32、福岡県)研修先はHOSS建設

 ブラジル日本交流協会(神戸保会長)=サンパウロ市所在=の日本事務局は、日本在住の青年に対して2020年度の研修生募集を行っている。その一環として、3月に帰国した4人に、この1年間のブラジル体験を書いて送ってもらった。20代青年らの新鮮な体験は、ブラジル在住半世紀を越える移住者にとっても、若き日々を思い出すような内容。本日から掲 ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=(31・終)=外山 脩

バストス日系文化体育協会

未だ投げ出してはいない    バストスの文協の正式名称はバストス日系文化体育協会という。会長の海老沢さんは、地元の人からは「グアタパラさん」と呼ばれている。バストス生まれではなく、35年前、グアタパラから移って来た。それで、そう呼ばれるようになった。ブラジル移住は1964年、6歳の時だった。  2017年、会長に選ばれた。その少 ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=(30)=外山 脩

日系の町ではなくなっている  バストスは2018年、移住地開設90周年を迎えた。  その90年という長い歳月をかけて苦心惨憺つくりあげた町であるが、実は「経済を除けば、すでに日系の町ではなくなっている」と住民は言う。  それも最近でなく、筆者は20世紀末の時点で、そういう説を耳にした。その象徴的現象として、行政が殆ど日系人の手を ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=(29)= 外山 脩

 前項で水本豊氏が言っている様に、卵の販売価格の監視を受けていた処は総て潰された。  では、それ以外は無事だったかというと、そうでもない。そこに至る経緯は、色々あったであろうが、やはり「恩典付き融資で規模を拡大した。ところが、その停止や市況の悪化で資金繰りが苦しくなり、高利の銀行融資でしのいでいたが、狂騰金利や預金封鎖で、行き詰 ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=(28)=外山 脩

政府に潰された!    水本の奇跡には、先に記した創造心以外に二つ要因があった。一つは連邦政府が1960年代後半から始めた農業奨励策=恩典付き融資=である。利子をインフレより低く設定、投資・運転資金を貸し付けた。差額分は利益となった。農産企業(含、組合)、農業者は何処も誰も、これで一挙に事業規模を拡大した。無論、水本も利用した。 ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=(27)= 外山 脩

創造心  筆者は水本豊氏に、二度会った。2012年バストスで、2013年サンパウロで。  氏は、それより30数年前、事業の本部も住まいもサンパウロに移していた。バストスには、仕事の関係で、時々行っていた。以下は、二度に渡って聞いた氏の回想談の一部(要旨)である。  「バストスの養鶏は、私が子供の頃は何処でも、飼料は子供が手や小型 ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=外山 脩=(26)

水本の奇跡    1960年代半ば過ぎ、バンデイランテ産組もその出張所も消えたが、バストスの養鶏産業は興隆期に入っていた。さらに先に触れた様に、かつて鶏飼いを手伝っていた子供たちが成人になる頃から、規模を急拡大するグランジャが、次々現れた。なお「養鶏場」は、その頃から「グランジャ」と表現される様になって行った。本稿でも、以下、そ ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=外山 脩=(25)

主婦と子供の姿  バストスに於ける養鶏の初期の光景を──人の話や資料類から──想像すると、主婦と子供の姿が浮かび上がって来る。庭先や鶏舎で鶏の世話をする主婦、それを手伝う子供たち…。この、まことにささやかな養鶏がブラジル最大の卵の生産地に変身して行くのだから、劇的である。  しかも、バストスが抱えていたマイナス面が、プラスに転化 ...

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