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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修

復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(8)=国と母県の友好の懸け橋へ

 研修生が最も興味津々だったのが、ブラジルにポルトガル人が来るより前、今から約630年前に造営された『鶴ヶ城』だ。会津若松市のシンボルといえる歴史的建造物だ。  城の中心的な建物である天守を見上げ、その壮大さに一行は思わず歓声を上げた。中は郷土資料館となっており、最上階・五層からは雄大な会津の景色と城下町を一望できる。  幕末の ...

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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(7)=「福島は大丈夫と伝えたい」

 野口英世はアメリカのロックフェラー医学研究所を拠点に、世界で活躍した福島県人だ。彼が生きていた当時、中南米では黄熱病が猛威を振るっており、その研究のためにエクアドル、メキシコ、ペルー、ブラジルを次々と訪れ、業績を残した。  そのため各国では今も彼を顕彰する式典が行われ、滞在を記念した場所や建物が残っている。  一昨年はエクアド ...

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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(6)=廃炉措置のための最新技術

 震災から9年が経った今も、福島第一原子力発電所は閉鎖されたままだ。原発の廃炉措置、そして福島県の環境回復と住民の早期帰還に向けた取組は続いている。  廃炉推進のためには、放射線量率が高い場所で作業を行うことが多いため、遠隔技術の開発は不可欠だ。災害時対応として応用の利く技術でもある。  そこで国立研究開発法人日本原子力研究開発 ...

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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(5)=無念の想いから震災を語り次ぐ

 「あの時、どうしてすぐ逃げなかったんだろうって…。9年経った今も心に残ってるんです」。相馬市伝承鎮魂祈念館で、語り部の五十嵐ひで子さん(72)が、そう後悔の念を口にしたのを聞き、胸が痛くなった。  穏やかで広々とした海が見える場所で、バスが止まった。少し歩くと『相馬市東日本大震災慰霊碑』と彫られた大きな黒い石碑が目に飛び込んで ...

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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(4)=「念願の親戚に会えて感激」

 「ついに会える」。26日午後、そんな緊張の面持ちの佐藤レヴィさんがホテルのロビーに入ってきた。  待つこと数分、地元福島市在住の真田順さん(83)が妻と息子で福島市議会議員の広志さん(49、福島県)を伴い、待ち合わせ場所に到着。席に座るやいなや、資料を取り出し勢いよく話し始めた。  「あなたの曽祖父・儀右衛門(ぎうえもん)がブ ...

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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(3)=震災を乗り越えた鈴木酒造

 農業総合センターを後にし、一行は福島県環境創造センター交流棟(通称・コミュタン福島)へ向かった。環境創造センターは2016年7月に開所し、県民が将来にわたって安心して生活できる環境を創造するための総合的な拠点となっている。  その中でコミュタン福島は、県内外の人が放射線や環境問題を身近な視点から理解し、環境の回復と創造への意識 ...

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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(2)=甦る美味しくて安心できる県産品

 「震災後のことだけでなく、福島県の魅力を研修で感じてほしい」。研修3日目の1月24日、郡山市の福島県農業総合センターに向かった一行に、県国際課のトビー・バークべックジョーンズ国際交流員は、東日本大震災から復興に向けて歩む現況、四季や風景などの説明の中で、そう真剣な眼差しで訴えかけた。  日本で3番目の面積を誇る福島県は、南北方 ...

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復興する福島を海外に伝える=移住者子弟の受入研修=(1)=笠戸丸移民の乗船名簿

 福島県庁による「令和元年度中南米・北米移住者子弟受入研修」が1月22日~31日まで行われ、中南米から6人、北米から3人の県人移住者子弟が参加した。日本の総務省が委託している「中南米日系社会と国内自治体との連携促進事業」も実施され、本紙記者が同行取材し、研修成果をブラジルで報道することになった。ブラジルからは同県人会青年部の2人 ...

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