連載
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(50)
ニッケイ新聞 2013年7月24日 つまり、間もなく始まる彼らの襲撃の真の動機は、認識派史観が言う様な「敗戦認識の啓蒙運動を封じるため」ではなく「敗戦派の中に広まっているという皇室や国家に対する暴言
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(35)
ニッケイ新聞 2013年7月2日 第二次世界大戦の直後、ブラジルの邦人社会に発生し、約十年続いた諸事件を指す。 では、その諸事件とは何か? これは、祖国日本の勝敗問題を巡って起きた内紛、襲撃、詐
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 9=ベルナルド・カルバーリョ=『陽はサンパウロに沈む』=中田みちよ=(1)=迷路をさまよう日系人達
ニッケイ新聞 2013年7月25日 同じ160余ページでも前回のルイス・フェルナンド・ヴェリッシモの『ジャパン・スケッチ』と、このベルナルド・カルバーリョ(Bernardo Carvalho、196
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(36)
ニッケイ新聞 2013年7月3日 この〃勝ち負け〃騒動、その実態に関しては、基本的に異なる二種類の説があって、今日に伝わっている。一つは、負け組のそれ、もう一つは勝ち組のそれである。 終戦後しばら
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(51)
ニッケイ新聞 2013年7月25日 連続襲撃事件発生の引き金となったのは、終戦の翌1946年の正月、ツッパンで起きた「日の丸陵辱事件」である。 元旦、郊外にあるクインという植民地で、一入植者が、日
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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (22)=実は身近なイグアッペ男爵=満漢政策が〃嫡子〃ならば
ニッケイ新聞 2013年7月24日 江戸時代の末期、笠戸丸のちょうど60年前の1848年10月12日、ブラジル帝国の若きドン・ペドロ二世は、イグアッペ米の生産で絶頂を迎えていたイグアッペの町の繁栄ぶ
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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (21)=満を持して株式会社に=高橋是清日銀総裁も参画
ニッケイ新聞 2013年7月23日 桂首相兼外相は1913年1月13日に外相公邸へ渋沢栄一、高橋是清(日本銀行総裁)ら30余人を召集して「伯剌西爾拓殖株式会社」の創立委員会を行った後、3月10日には
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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (20)=水野龍も記事で援護射撃=深く肩入れする渋沢栄一
ニッケイ新聞 2013年7月20日 水野龍は『時事新報』(東京)の1912(明治45)年7月6、7日に寄せた「伯拉西爾通信」(上、下)の中で、《契約を締結しても、日本在住者はあとは容易だと思うかもし
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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (19)=南部に延びる鉄道構想=〃ファル帝国〃に心酔
ニッケイ新聞 2013年7月19日 南部3州はドイツ、イタリア、ポーランド移民などによって開拓され、ファルクァールが経営する鉄道会社がどんどん工事を進めている現状を見て、青柳は《欧洲の豊富なる資本と
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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (18)=北米大企業家が投資する地=百年前に1時間26通電報
ニッケイ新聞 2013年7月18日 南大河州民がサンパウロ州民とは全く違う州民性を持っているのは、ドイツ移民の影響が大であると、青柳は考え、植民事業の有望さに感動したようだ。彼がどこまでブラジル史に