連載
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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇前史編◇ (7)=黒幕は大浦兼武農商務相=抜刀隊出身の薩摩系重鎮
ニッケイ新聞 2013年7月2日 レジストロ地方植民前史を紐解いて改めて驚くことは、ブラジル移民史において、ここほど明治の政治経済界の重鎮が関わっているところは他にない——という点だ。 ☆
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 8—L・F・ヴェリッシモ『ジャパン・スケッチ』—過去と未来、同時進行する国=中田みちよ=第2回=銀座は「電飾の幻想世界」
ニッケイ新聞 2013年6月15日 到着初日は休息日。翌日から公式日程になるわけですが、前夜、銀座にくりだす冒険をします。 『ホテルがルームの鍵と一緒にマップを渡してくれる。あの、確実に宿泊客がホテ
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(24)
ニッケイ新聞 2013年6月15日 榛葉は、宮内省勤務の弟がいるだけであり、警視総監の兄弟などいなかった。スパイ行為も全くなかった。が、逮捕後ここに5カ月留置され、リオのイーリャ・ダス・フローレスに
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 8—L・F・ヴェリッシモ『ジャパン・スケッチ』—過去と未来、同時進行する国=中田みちよ=第3回=夕食は小皿の〃祭典〃
ニッケイ新聞 2013年6月18日 次は宮島の旅館に泊まった時の感想です。国際交流基金は日本文化に拘泥しますからね。一等地のハイクラスの宿泊施設を選択します。日本語教師連が宿泊した箱根のJICAの別
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(25)
ニッケイ新聞 2013年6月18日 サントス追い立て 1943年の7月8日、サントス市内の枢軸国人に、突如、立ち退き命令が下った。 なお、ここで枢軸国人と記したが、資料類は日独人と記しイタリア人を
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(14)
ニッケイ新聞 2013年6月1日 米英の在ブラジル公館からすると、枢軸国系の新聞は目障りな存在であった。ドイツ語の新聞がヒットラーを賞賛し、イタリア語の新聞がファシズムを声援、日本語の新聞が、大陸で
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 8—L・F・ヴェリッシモ『ジャパン・スケッチ』—過去と未来、同時進行する国=中田みちよ=第4回=皇居の森に国民の崇敬感
ニッケイ新聞 2013年6月19日 歌舞伎はイヤホーンから流れる解説といっしょに観劇したんですが、正直いってあまり面白くなかったですね。外国人はおおむね神妙に、神妙に観劇しているんですが、あれはやは
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(15)
ニッケイ新聞 2013年6月4日 それに、1934年の排日法成立の頃から、この新しい動機による帰国が加わった。 一家そろって……というそれもあったが、とりあえず子供の教育は日本で……という風潮が強
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(26)
ニッケイ新聞 2013年6月19日 こういうこともあった。ほぼ同時期、サントス─ジュキア線ペドロ・デ・トレード駅の前のバール(簡易飲食店)で、邦人4人が一杯やっていた。内一人が不用意に「ブラジルの船
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森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(4)=黄禍論の中の少年時代=「日本人を即刻追放せよ」
ニッケイ新聞 2013年6月4日 事件多発を受けて、7月19日にはサンパウロ州執政官(現在の知事)マセド・ソアレスが勝ち組代表約1千人を州政庁カンポス・エリゼオスに呼んで、直接に説得工作を試みるも無