連載
-
ブラジル文学に登場する日系人像を探る 8—L・F・ヴェリッシモ『ジャパン・スケッチ』—過去と未来、同時進行する国=中田みちよ=第5回=鎌倉の大仏の爪が醜聞?!
ニッケイ新聞 2013年6月20日 フォンセッカの段落はこんな風です。 『今回の旅行で私が期待していたのは、日本の顔といわれる富士山あるいはフジヤマと、太平洋から上る朝日を拝むことであった。富士山は
-
第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(16)
ニッケイ新聞 2013年6月5日 首都リオデジャネイロ駐在の日本大使石射猪太郎は、政府の要人たちを訪問して、ブラジルの局外中立維持を要望したり、記者会見で同趣旨のことを強調したりしていた。その著『外
-
第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(27)=悪質な警官を翻弄
ニッケイ新聞 2013年6月20日 岸本書によると、日本人とみて迫害しようとする悪質な警官を、逆に翻弄(ほんろう)した、という話もある。 ある日の夜、サンパウロのピニェイロスのバールで、7人ほどの
-
第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(17)
ニッケイ新聞 2013年6月6日 戦況情報 戦時下──自身の生活問題を除けば──邦人たちの最大の関心事は、日本軍の戦況であった。が、大部分の人が、ポルトガル語の新聞は読まず、信用もしなかった。ラジ
-
ブラジル文学に登場する日系人像を探る 8—L・F・ヴェリッシモ『ジャパン・スケッチ』—過去と未来、同時進行する国=中田みちよ=第6回=靴脱ぐように伝統と先端技術を使い分ける
ニッケイ新聞 2013年6月21日 この外国人力士についてですが、最近では東欧出身の力士もいて、国際色豊かですね。ブラジル出身力士は67年の龍錦を緒に、11人が在籍、最近ではアマゾンからも力士が出て
-
森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(6)=拷問のあとメッタ撃ち=島野もまた〃被害者〃
ニッケイ新聞 2013年6月6日 アラサツーバ市の法医学者ロメウ・フェラス医師による島野並治の遺体検死報告には、体の各部に打撲傷を受けて黒ずんだ部位があることを指摘し、「疑問の余地なく、彼はまず、何
-
第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(28)
ニッケイ新聞 2013年6月21日 以下、再び憩の園の聞き取り調査より。 ▼男性Y「サンパウロに居ましたが、禁足されたくらいで、幸せな方でした。戦争のために苛められたことはありません。ただ、カデイア
-
第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(18)
ニッケイ新聞 2013年6月7日 迫害(Ⅰ) 日本軍の戦況と共に、邦人たちが神経を尖らせていた関心事が、迫害であった。敵性国民となった自分たちに、この国の官憲や報道機関、民衆から、どの様な迫害があ
-
第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(29)
ニッケイ新聞 2013年6月22日 ただ、前出の香山の四十年史によると、ピエダーデでは、1945年5月、日本人80人が無届けで集会をやり、サンパウロ送りになったという。もっとも、事実なら、やった方が
-
森和弘の秘められた過去=勝ち負け抗争と二世心理=(7)=向きを変えた愛国精神=「裏で操った奴こそが悪い」
ニッケイ新聞 2013年6月7日 「医者とは違って、社会の状況を深く理解する視線が弁護士にはある」と目覚め、モジの法科大学に通い始めた頃からスザノ市議を3期務め、その時期に地元日系社会とも接触を深め