連載
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(10)=米英も加担した排日法
ニッケイ新聞 2013年5月25日 しかし、以上のことだけでは、説明のつかぬ点があった。法案成立の折の大き過ぎた票差である。 これは、実は、背後に巨大な勢力の工作があったためである。 その点に関
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 7…東洋街生まれの「フジエ」…中田 みちよ=第4回=深みのある男性像とは
ニッケイ新聞 2013年5月24日 4つの出来事が偶然かさなった。最初の髯。18歳の誕生日。トシの結婚。俺の茶色の帯。トシの新婚旅行はどこかの温泉地だった。トシタロウは所帯持ちになり、おやじは肥りは
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(9)
ニッケイ新聞 2013年5月24日 ミゲール・コウトという男 では、何故、排日法は成立してしまったのだろうか? この法案提出の中心人物ミゲール・コウトは、医学界の大物であったが、実はアルベルト・
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 7…東洋街生まれの「フジエ」…中田 みちよ=第3回=めるくめくリベルダーデ
ニッケイ新聞 2013年5月23日 人生思いがけないことがあるもんですね。濫読もばかにしてはいけません。別件で『山本喜誉司評伝』を読んでいたら、このシネ・ニテロイ創立時に看板を描いたのが、日本初のイ
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(8)
ニッケイ新聞 2013年5月23日 しかし、ミゲール・コウトたちは──執拗なことに──諦めなかった。新修正案を引っ込めたものの、代りに、またも、新々修正案を提出したのである。 内容は、移民の受入れ
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 7…東洋街生まれの「フジエ」…中田 みちよ=第2回=映画館で「日本」を満喫
ニッケイ新聞 2013年5月22日 「トシタロウは俺より5歳年長で、柔道ではずいぶん目をかけてくれた。黒帯の三段なのに、俺をいつも勝たせてくれる。チャンスをくれる。トシは畳の上でも畳の外でも偉大です
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(7)
ニッケイ新聞 2013年5月22日 擁護論者とは、下院議員のオリヴェイラ・ボテーリョ、リラ・カストロ、弁護士のネストル・アスコリなどである。 レイス法案提出後の10年間、目立った排日的な動きはなか
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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 7…東洋街生まれの「フジエ」…中田 みちよ=第1回=意思表示する戦後日系女性
ニッケイ新聞 2013年5月21日 「フジエ」では、日系人を親友にもったガイジンの目を通して、戦後の日系社会を垣間見ることができます。柔道、邦画館、そして写真館。これまでものすごく無愛想か、でなけれ
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(6)
ニッケイ新聞 2013年5月21日 「無我夢中になって読んだ」という。自分が小説の中に居るような気がした。「身を鴻毛(こうもう)の軽(かろ)きに置き、君国に報じる」という言葉も覚えた。 日高の祖父
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(5)
ニッケイ新聞 2013年5月18日 山下は同級生と一緒に写っている当時の写真を見せてくれた。見ると、皆、背筋を伸ばし、キリッとした表情をしている。筆者の記憶の中にある敗戦後の日本の同年輩の子供に比較