連載
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国家事業救った8人の侍=知られざる戦後移民秘話=第3回=世界最大の発電能力誇る=最後発世代と軍事政権
2009年11月10日夜10時13分、イタイプーダムの送電設備に端を発する大停電が起き、パラナ州とサンパウロ州を中心とする18州、実にブラジル全土の3割に相当する地域への電力供給が止まったことは記憶
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『子供移民 大浦文雄』を読む=モジ 則近正義=第5回
ニッケイ新聞 2012年5月29日付け 大浦文雄にとって詩は活動の指針であり、生を営む羅針盤であった。従って、詩は大浦文雄から絶対に切り離すことの出来ない物である。今後も、きっと詩を綴りつづけるだろ
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国家事業救った8人の侍=知られざる戦後移民秘話=第2回=「男の仕事」求めて渡伯=測量ミス発見し有名に
荒木昭次郎(74、山形、青年隊9期)=ミナス州ベロ・オリゾンテ在住=は、56年に山形工業学校土木科を卒業し、上京して建設会社で働いた。いわゆる戦後の「金の卵」世代だ。 日本で食えなかったわけではな
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『子供移民 大浦文雄』を読む=モジ 則近正義=第4回
ニッケイ新聞 2012年5月26日付け 高野芳久と僕はサントス丸の同航者である。 本誌にも書いてある高野耕声の名作『井戸』と僕の『断絶』は、コロニア小説選集に一緒に掲載されている。もう1人の同航者
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国家事業救った8人の侍=知られざる戦後移民秘話=第1回=“イタイプーのSWAT(スワット)”=山根一眞が週刊誌で紹介
30年前の1982年、イタイプーダムは静かに貯水湖へ水を湛えはじめた。以来、世界最大の名をほしいままにしてきたブラジルが誇る巨大建造物に、戦後移民の〃8人のサムライ〃が重要な役割を果たしていたことは
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『子供移民 大浦文雄』を読む=モジ 則近正義=第3回
ニッケイ新聞 2012年5月25日付け さて18歳になり、矢張り福博村に住んでいた上村俊幸と出合う。 第2章の「2、第1期放電時代(村の文化運動時代)」「青年会入会」を読むと、青年会々長だった上村
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『子供移民 大浦文雄』を読む=モジ 則近正義=第2回
ニッケイ新聞 2012年5月24日付け 前節に記した点意外に、準二世とは関係のない類似点もある。 第2章の「宮坂国人翁の死を悼む」の項に、《宮坂さんが、何回誘われても帰化せず、日本人として一生を終
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『子供移民 大浦文雄』を読む=モジ 則近正義=第1回
ニッケイ新聞 2012年5月23日付け モジ在住の詩人・則近正義さんが、スザノ福伯村の旧友である大浦文雄さんが出版した『農村に生きる或る準二世の軌跡』を読んだ感想を本紙に寄稿した。大浦さんの人生と自
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(11・終)=オランダ一世が語るコロニア=最後はのんびり、疲れ癒す
ニッケイ新聞 2012年4月27日付け 「オランブラⅡ」で生産されている農産物としてはトウモロコシ、小麦、豆、綿花、大豆などの穀物が最も多く、中でも綿花はサンパウロ州で生産されているうちの50%の収
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(9)=〃消えた移住地〃の今昔=地元文協「運営厳しい」
ニッケイ新聞 2012年4月25日付け 「父は数十年アメリカに住んでいたので英語の雑誌などは読めましたが、発音が下手だった。だから子供には先にブラジル語を覚えさせてから日本語を教えようと思ったんでし