連載
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(13)=日本人が小粒に
ニッケイ新聞 2012年2月3日付け さきほどから、東京駅で新幹線ホームの雑踏をみている。強い地鳴りのような音がし、話し声がかき消されるほどだ。 ひっきりなしに列車に乗ったり降りたり、あるいは乗車
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(12)=神戸で1泊表敬
ニッケイ新聞 2012年2月2日付け 鹿児島中央駅から新青森駅までの2千キロ余りを1日で新幹線走行しようとすれば、できないことはない。 「望郷阿呆列車」で旅の友としたJR時刻表(2011年8月号)
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(11)=超高速で北上す
ニッケイ新聞 2012年2月1日付け 今年は東京—大阪間で新幹線が開業してから47年になる。0系と呼ばれた初代新幹線の最高時速は210キロだった。半世紀近い進化の時を経て、現在のN700系は時速30
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(10)=新幹線さくら号
ニッケイ新聞 2012年1月31日付け 2両編成の指宿たまて箱号は、先にもふれたように車体が白黒のコリンチャンスカラーで、見ていたら、乗客が下車すると車体の上部から白い煙を吐き出したのだ。 驚いて
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(9)=観光列車に乗る
ニッケイ新聞 2012年1月28日付け 午後まだ早い時間、熊本駅に到着した。宿泊は駅横手のホテル・ニューオータニ。なんの手違いか超スイートルームなのだ。 早速確かめると、通常宿泊料金の3分の1だっ
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(8)=憧れの九州入り
ニッケイ新聞 2012年1月27日付け 9月4日、午前6時半起床。中国路を一気に走破し、1泊とった小倉駅コンコースのステーションホテル・コクラ14階の部屋。広い窓からの眺望がなんとも贅沢な気分を誘う
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(7)=急遽、山陽道に変更
ニッケイ新聞 2012年1月25日付け 夜来の雨は小降りになったが、まだ止まない。 自殺の名所で知られる東尋坊にほど近い越前北部のこの地方は、暴風域には入っていないらしい。テレビは朝からしきりに台
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(6)=温泉地で台風避け
ニッケイ新聞 2012年1月24日付け 墨汁を薄めて少し緑を溶かしたような色合いの日本海は、台風が近いというのに妙に凪いでいる。その海や浜辺も内陸部に連なる山間も、はじめて見る景色ながらどこか心温ま
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(5)=乗継ぎ続け南下
ニッケイ新聞 2012年1月21日付け 午前9時10分、ガタンとひと揺れし、新潟駅行き特急いなほ8号が秋田駅を発車した。羽越本線をたどるこの列車も半室グリーンで、客はわたしとドイツ人らしき初老の夫婦
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(4)=出発進行いざ
ニッケイ新聞 2012年1月20日付け 9月2日午前6時起床。宿泊ホテルの朝食はまだ準備できていないが、これは計算済みだった。朝めし替わりに、大館の鶏めし弁当がお目当てなのだ。 全国3千種といわれ