連載
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(3)=鈍行もまた楽し
ニッケイ新聞 2012年1月19日付け 昨今、鈍行という俗語はあまり使われない。つまり普通列車であり、ついでにいえば急行のほうもほとんど消え、もっぱら「快速」が近距離区間をお得意先に走り回っている。
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(2)=故郷でまず助走
ニッケイ新聞 2012年1月18日付け 本邦初の旅客列車は1872年、周知のように東京・新橋—横浜・桜木町間の路線に登場する。陸(おか)蒸気と呼ばれた英国製蒸気機関車が客車10両を牽引し、文明開化の
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特別寄稿=望郷阿呆列車=ニッケイ新聞OB会員 吉田尚則=(1)=望郷とは何ぞや
ニッケイ新聞 2012年1月17日付け 望郷という酒精分の濃い感情ついて、あまり深酔いしない程度に吟味してみた。長い異郷暮らしのせいか、年老いるにしたがって望郷心が募る。【望郷】「故郷を慕い望むこと
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「ブラジルに原発いらない」=盆子原さん北東伯で講演=(下)=「広島から何を学んだか」
ニッケイ新聞 2012年1月13日付け 「カーチンガのど真ん中で、1〜2メートルの潅木以外何もないようなところ。いわばその昔ランピオンが活躍したカンガセイロの地です。あんなところが原発候補地になって
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「ブラジルに原発いらない」=盆子原さん北東伯で講演=(上)=被爆者がキャラバン参加
ニッケイ新聞 2012年1月12日付け ブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)の盆子原国彦副会長(71、広島)は、昨年10月にペルナンブッコ州で開催された4日間の反原発キャラバンに参加し、自らの被爆体
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最終回=100年後に価値が出る=各県人会で取り組みを
ニッケイ新聞 2011年12月27日付け 祖先シンポの中で、ブラジル沖縄県人会の与那嶺真次会長も、当地独自の取り組みを熱く講演した。位牌をどうするかは子孫にとって重要な問題と考え、長男が受け継ぐ伝統
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第21回=国境を超える芸能の力=民族的〝武器〟としての歌
ニッケイ新聞 2011年12月24日付け 西銘知事がアトランタの県人から歓迎され、一緒にカチャーシーを踊り、芸能という〃儀式〃を通して喜びを共有することから大会が始まったことを第17回で説明した。こ
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第20回=二つの顔が盛衰する歴史=文芸復興運動に集約か
ニッケイ新聞 2011年12月23日付け 沖縄県人は「琉球ナショナリズム」という〃龍〃を心の中に抱えている。それが対日本政府であれ、対米国占領軍であれ、沖縄を支配する覇権に対して抵抗するときに、これ
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第19回=「沖縄」と「琉球」の違い=歴史的な二重構造とは
ニッケイ新聞 2011年12月22日付け 大会のあるシンポで北米子孫が、「私は〃沖縄〃というヤマト(本土)がつけた呼び名は好かない。伝統的なウチナーという呼称を使いたい」と発言したのを聞き考え込んだ
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第18回=失業した若者を海外へ=100億円基金で多言語人育成
ニッケイ新聞 2011年12月21日付け 「全国テストの沖縄の結果は全国最低、若年失業者は全国最高。笑えない数字です。我々はこの状況を移民の先人に学び、逆転の発想で乗り越えなくてはならない。若者を海