連載
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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第9回>=米国、スペイン語圏よりここ!
――ジャンさんは公用語がフランス語のコンゴ民主共和国出身ですが、旧宗主国のベルギーやフランスなど、フランス語が通じるヨーロッパへ行きたくありませんでしたか? その様な国にどの様な印象を持っていますか?
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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子 <第8回>=実は厳しいドイツの難民生活
――皆さんの欧米の印象はどのようなものですか? 例えば、アブドゥルさんのお姉さんはドイツにいますが、お姉さんがドイツに行く前のドイツのイメージ、そして、お姉さんが実際にドイツで直面した現実などを教えて
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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第7回>=助け合わない新移民コミュニティ
――かつて、日本移民やアラブ移民、その他世界各国からの移民は、同じ出身国の人々同士で助け合い、コミュニティーを作り、生き残ってきました。今日の難民もまた、同じ出身国の人々でコミュニティーを作り、一緒に
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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第6回>=イスラム恐怖症や外国人嫌悪
――アブドゥルさんは、難民としての偏見に加えて、イスラム教徒であることに対する偏見を持たれたことはありませんか? 【アブドゥル】宗教に対する偏見は、文化、習慣、思想、民族性に対する偏見を含みます。私は
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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第5回>=「難民」との呼び名自体に難点
――そもそも、難民という呼称が偏見につながりやすいと考えられますか? 【ジャン】はい、難民はその名称に苦しめられます。ほとんどの難民は難民と呼ばれることが好きではありません。悪口を言われているようです
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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第4回>
パンデミックでもっと困難に ――「難民」と「移民・移住者」の違いをどのように認識していますか? 【ジャン】私たちは皆、新しい移民法の移民です。以前はブラジルにいる外国人は誰もが外国人と呼ばれていました
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「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第3回>
シリア内戦を逃れて渡伯 ――パンデミックになってから、ジャンさんやアブドゥルさんが所属しているNGOアフリカ・ド・コラソン(現PDMIG)では、セスタ・バジカ(基礎食料セット)や衛生キットを配布する活
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【特別企画】「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第2回>
難民全員がコロナ禍で大打撃 ――カルロスさんがベネスエラからブラジルに来て、難民申請するまでのことを教えてください。 【カルロス】ベネズエラのカラカス出身です。2016年にバスでベネズエラ国境を通過し
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【特別企画】「でも、ブラジルは良い国です!!!」=サンパウロ難民移民座談会=大浦智子=<第1回>
コロナウイルスによる外出自粛の影響で、日常生活に最も弊害の出た社会集団の一つが、近年ブラジルに移住して来た世界各国からの難民と移民だ。今回は特別企画として、サンパウロの難民と移民にフォーカスを当て、
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日本移民と感染症との戦い=世界最大の日本人無医村で(19・終り)=今こそ振り返る価値ある同仁会
細江静男著『ブラジルの農村病』には、十二指腸虫病の原因となる寄生虫の一種ネカトール・アメリカーノについて、次のような歴史的に興味深い記述もある。 大航海時代に連れて来られた黒人奴隷と共に、アメリカ